
バンドが上達するにはどういう練習をしたらいいでしょうか。
まさか漫然とレパートリーを順番に演奏して、時間が来たら終わり!
なんてことをしてないでしょうね?!
今日は限られたスタジオ練習の中でどうやったらバンドが上手くなるかという方法を考えてみたいと思います。
バンド上達への道・まずはリズム
バンドで合わせるにはリズムが命です。
そのため個人のリズム感というのがバンド練習以前に必要になってきます。
バンド練習の前に自宅でリズムトレーニング
それぞれのパートが自宅でリズムトレーニングというのをやってください。
メトロノームに合わせて、テンポ80くらいから、徐々に速くしていきます。
練習の内容ですが、ギターやベースならミュートしたまま空ピッキングをします。
これで8ビートの練習をします。

8ビートはメトロノームの間隔に2回音を出すリズムです。 8分音符ともいいますね!
その後、オルタネイトピッキング(アップ・ダウンを交互にするピッキング)16ビートのに移行します。

16ビートはメトロノームのチッ!チッ!の間に4回音を出すリズムですね!
そのあと、実音を出したりミュートしたりのカッティング練習をします。

カッティングとはコードをミュートしてのピッキング=空ピッキングを織り交ぜて弾くんですね。
ボーカルはヒップホップなんかをの歌をコピーしてリズムに合わせて歌うと良いと思います。
韻を意識しながらメトロノームに合わせて練習してみてください。
ドラムはとりあえずスティックでメトロノームに合わせて雑誌をたたくなどしてみてください。
この時もメトロノームと自分のリズムがあっていることを常に意識してください。
注意点としては、あまり大きな音が出てしまうとその音でメトロノームの音がかき消されてしまうので、あまり音の出ないような装置でやってみるのが良いと思います。
バンドではまず自分のリズム感で合わせる
そしてバンドで合わせた時に皆それぞれ正確なリズムで弾くのが重要です。
誰かに合わせるのではなく、みんなが正確に弾く感じです。
そうすると多少ずれていても、そのずれがそれが常に同じタイミングでずれることになります。
それがカッコいいリズムに繋がります。
とにかくみんなの息がピタッと合う、というよりも個々に正確なリズムで弾く、ということをやってみましょう。
その後 バンドでタイミング合わせる練習
現実のライブで、みんながそれぞれ独立した正確なリズムを刻む、ということは難しいです。
ドラムや他のメンバーによって早くなったり遅くなったりします。
それがグルーヴというものだと思います。
そこでメンバー一体となる練習をしましょう。
しっかりとドラムの音を聴き、ギターの音を聴き、ベースの音を聴き、ボーカルの声を聴きましょう。
そうすることによって、一体感や呼吸を合わせる練習になります。
スタジオじゃなくても呼吸を合わせる練習
高校生のころ、バンド練習といっても頻繁にスタジオには入れませんでした。
そんな時はそれぞれのパートを口ずさんで練習したものです。
これも息を合わせる練習になります。
矢沢永吉さんが、著書「成り上がり」の中で、「楽器の音を出せないので、楽器の音を口ずさんで音合わせをした」というようなことを書いていました。
なので、みんなで集まったときに、遊びがてらこんな練習もありだと思います。
キメを練習しまくる!
バンドが合ってる合っていないというのはキメの部分が結構大事です。
キメの部分がぴったりと合っている、合っていない、というのはお客さんは結構見抜いています。
普通のバッキングの部分では多少外してもお客さんは気づかないかもしれません。
しかしキメは外したら目立ちますよ。外したらお客さんも一瞬で夢から覚めてしまうかもしれません。
なのでとにかくキメの練習をして絶対外さないようにしましょう。
その為に何度もキメの部分だけ練習します。
コーラスの練習
コーラスの練習はまずは音程を外さないということが大事です。
個人でのコーラス練習
バンドでコーラスの練習をしていると音程を外しているのに気がつかないことがあります。また、カラオケなどでもいい加減な声音程で歌っても綺麗に聞こえてしまいます。
そのため、必ずアカペラで音程を確認するようにしましょう。
バンドでのコーラス練習
音程を確認したらバンドでコーラスの練習をします。
コーラスの練習は音の長さにも気をつける
コーラスの練習は音の長さにも気をつけましょう。
これが合ってないと 一体感が全く出なくなります。
また、コーラスの厚みの意味がないです。
なのでどこから始まってどこで終わるかということを意識して練習しましょう。
リズムはドラムのハットを意識する
よくバスドラを聞いてリズムをとる、と言いますね。
しかしベーシストのKenKenさんやハマオカモトさんに言わせると「ハットが大事」らしいです。
ハットを聴いているとタイトなリズムになるそうです。
それはそうですよね。ハットが一番音数多く刻んでいるわけですから。
それを聞いていたらギターもベースも正確なリズムになりますよね。
というわけでドラムのハットを意識して聴いてバンド練習をしましょう。
意識して練習することの大切さ
この記事の中で何度も「意識する」という言葉を使ってきました。
そう、この「意識をする」ということが大事です。
筋トレも同じですよね?ただ回数を重ねて腕立て伏せをするよりも、ちゃんと胸や腕の筋肉筋肉を意識して腕立て伏せをするのと全然筋肉の付き方が変わってくるそうです。
同じ時間、練習するならこの「意識をする」ことを頭に入れて練習しましょう。
練習が終わったらみんなで話し合おう
練習が終わったら少しみんなで話し合いましょう。
楽しかったねとか、あそこが良かったとか、そういうことでいいと思います。
録音して振り返る
録音するのも良い練習になります。
録音すれば自分の音やメンバーの音を客観的に聴くことができます。
録音しておけば、お客さんが聴いている状態で聴けますね。
どうしても練習中は自分の演奏に集中しがちです。
そのため、録音しておくことは大事です。
また、次の練習までのモチベーションも上がります。
今はスマホの録音機能がとても良いので、ぜひみんなで録音しましょう。
LINEで共有してもいいですしね。
こういうことの積み重ねでバンドはうまくなっていきます。
まとめ
今日は長々と話してきましたが バンドのスタジオでの練習時間というのは非常に短いです。しかもスタジオは高額です。
その中でどうやって練習したら上手くなるかということを常に考えて練習しましょう。
今回の記事をまとめると
- リズムを合わせる
- キメを大事にする
- コーラスの長さを意識する
- 上記のポイントや、気づいたことを「意識して」練習する
- 練習を振り返る
以上でした。
明日からスタジオに入る時は常に上手くなりたい部分を意識して練習しましょう。
それと常に個人練習とバンド練習はシンクロしています。
バンド練習の反省点を個人練習で修正して、バンド練習では上記のポイントを意識して練習しましょう。
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