ビリー・シーンのすごさ、特徴は?奏法、速弾きのやり方などを解説します。やっぱりすげーなこの人!

こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。

MR.BIGというバンドのビリー・シーンというベーシストをご存知ですか?

超絶技巧ベーシストとして有名です。

ベースでライトハンド奏法や指を3本使ったフィンガーピッキングなど斬新な奏法を使っています。

その代わりあんまりスラップはやらないという珍しいベーシストです。

ビリーシーンの速弾きの特徴

彼の速弾きの特徴のひとつは1弦2弦を多用して早弾きしていることです。

ベースは1弦と2弦の間隔がギターよりも広く、弦を行ったり来たりするフレーズというのは結構難しい楽器です。

速弾きをするとなるとなおさらですね。

なのでピッキングにより速度を上げる、というやり方をしています。

隣り合う2つの弦の場合、ピック弾きよりも指弾きの方が弾きやすいです。

でも逆に低い弦から高い弦に向かうのは苦手だったりします。

かといって二本の指でのフルピッキングの速さ(とにかく速く弾くこと)は限外があります。

3フィンガーによる高速ピッキング

そこでビリーは三本指や四本指でのピッキングを行っています。

この指弾きの弱点を克服した高速ピッキングによって、速弾きが実現しています。

弦の使い方もひとつの弦を上下いったり来たりしながらフレーズを組み立てています。

これはベースで速く弾きたい人は参考になると思います。

但しフレーズがワンパターンになる可能性もありますので色々な弦を組み合わせて弾くことは必要です。

隣り合う弦を弾く分には速弾きの妨げにはならないでしょう。

一つの弦で高速ピッキングして、音程を上げて、レイキングで弦を変えて弾いていき、音程を下げていきます。

これも3本の指で高速に弾けるからこその技です。

3本指は薬指からスタートします。

薬指→中指→人差し指そしてまた薬指に戻ります。

薬指から薬指に戻るまでに中指を挟むので、少し時間に余裕があります。

なので人差し指→薬指の動きも速いです。

ただ、3フィンガーは3連符に聞こえてしまうのが欠点です。

これに関しては、ビリーも色々と工夫しています。

過去記事をご参照ください。

ベース 3フィンガー奏法https://bassguitarband.com/3-finger-picking/

タッピング奏法

ビリーシーンの代名詞の一つとなっているのがタッピング奏法。

バンヘイレンのようなライトハンド奏法から、高崎晃のような両手タッピングまで、何でもござれです。

ベースは弦が太くて押すのに力がいります。

なのでビリーは右指の人差し指に中指を重ねて重さ(力)を足しています。

また、右指の薬指に小指を重ねて、それでタッピングしています。

高崎晃さんの両手タッピングよりも、パーカッシブに、叩いています。

これもベース独特の打楽器的な特徴を生かしています。

ソウルが大事

ビリーは超絶テクニックのベーシストです。

なのにいつも「テクニックよりソウル(気持ち)が大事」といっています。

そのソウルを表現しようとした結果、テクニカルが身に付いたそうです。

どんだけ思いが強いねん…

だってその思いであのテクニックを身につけたのですからすごいです。