ベースはピックか指か?指弾きとピックどっち?

ベースという楽器は主に二通りのピッキング方法があります。

  • ピックを使ってピッキングする
  • 指でピッキングする

上記のどちらかになると思います。

なぜ指弾きとピック弾きと弾き分ける必要があるのでしょうか?

そもそもピック弾きというのは必要でしょうか?

ピック弾きはどういう時に必要なのでしょうか?

今日はその辺を掘り下げて考えてみます。

ピック弾きの良さ・音が良い

ピック弾きの良さは何と言っても硬いピックでピッキングすることによる ソリッドな音ということになるでしょう。

適度にアタック感もあります。

つまり音によってピック弾きを選択する、というのがひとつ目です。

やはりメタル系のバンドでガリガリ刻んで弾く時はピックの方が相性がいいと思います。

ただしメタリカの最初のベースだったクリフ・バートンさんはバリバリの指弾きです。

指弾きで かなりソリッドな音を出しています。

それはスリリングですね。

それは置いといて。

ピック弾きの音が好き、

ピック弾きの音が必要だからピックを選択する、というのが第一の理由でしょう。

ピック弾きにしてるとギターも弾ける

ピック弾きにしてる人はすぐにギターも弾けます。

なにせ同じ弾き方ですからね。

またギターの人がベースに転向する時もピック弾きはやりやすい。

ギターやベースを行ったり来たりする人はビックの方が良いかもしれません。

ちなみに昔の日本の歌謡曲のバックバンドはピック弾きの人が多かったように思います。

これはビールズのポール・マッカートニーの影響が考えられます。

ポールも元々はギタリストですね。

それからこの時代、ギターから必要に迫られて

ベースに転向したベーシストも多かった、と聞きます。

1970年代~1980年代はピック弾きでとても良いベースラインを弾くベーシストが多かったですね。

ピック弾きのほうが弾きやすい曲調がある

ピックを使うほうが弾きやすい曲もあります。

テンポ180ぐらいの速いテンポでギターと一緒に刻むというのはピック弾きの方がやりやすいです。

なぜならギターで作曲されている作られている曲はギターと同じ弾き方をした方が弾きやすいからです。

指でも練習すればできますが、大変です。

その練習する時間を違うことに使った方が効率的です。

例えば浮いた時間を作曲とか、アレンジとかに使えるのではないかなという気がします。

ピック弾きは音のニュアンスがつけづらい?!

ピック弾きするとニュアンスがつけづらいと一般によく言われます。

確かに指弾きに比べたらニュアンスは出しづらいと思います。

しかしピック弾きには指にはない良い点があります。

ピック弾きはブリッジミュートが出来る!

それはブリッジミュートしながら弾くこと。

ブリッジミュートしながら弾くことでアタックを強調できたりします。

またサウンドのコントロールもしやすいです。

ブリッジミュートを外せば普通の深みのある音を出せます。

そこら辺でメリハリもつけられます。

亀田誠治さんはピック弾きのときは常にブリッジミュートをしているそうです。

理由は「僕はそうしてる」ということで、よく解りません(笑)

おそらく

  • サウンドをコントロールしやすい(余分な サスティンが邪魔)
  • 丸みのある音を出したい(というよりなんとなくブリッジミュートの音が好き)
  • ノイズ、ミュート対策

以上のような理由が考えられます。

指弾きは基本的に指のタッチの加減でしかニュアンスを出せません。

指弾きではブリッジミュートは出来ませんね。

(親指弾きは別です。)

指弾きのほうが深みが出る?

一般に指弾きの方が深みのある音が出ると言われます。

確かにその通りです。

指弾きは隣の弦に指を当てて止める、という弾きかたになります。

( アポヤンド奏法の場合)

これはよく見ると弦からボディの方に向かって斜めにピッキングしています。

弦を上から下にピッキングするのではなく、ボディの方向へピッキングする。

こうすると深みのある低音が出せるようになるのです。

ということはピック弾きでも三味線のように隣の弦に当ててピックを止める、

という弾き方をすると深みのある音が出るはずです。

実際、佐久間正英さん(故人。 四人囃子というバンドのベーシスト。 プロデューサーとして BOOWY、 GLAY、黒夢、JUDY AND MARY など数々のバンドを手がけていた)は

「逆アングルピッキング」 という弾き方を提唱しています。

イエローモンキーのヒーセさんも

「弾いてから隣の弦に当ててピックを止めている」、と言っています。

まとめ

ピック弾きこういうのよさは

  • そのソリッドな音。
  • ベースとギターをいったりきたりできやすい
  • 弾きやすい曲もある
  • 音の良さもある程度、指弾きに近づけることもできる
  • ブリッジミュートが出来る

といったところです。

ピック弾きの良い点ばかりを書いてきましたが デメリットとしては細かいフレーズが出しにくいニュアンスが出しにくい ということです。

僕も昔はピック弾きから始めましが今は両方やっています。

やっぱり音の良さは指弾きに軍配が上がる気がします。

そして音のよさは何より優先します。

アレンジャーとか ギターもやるマルチプレーヤーの人はピック弾きを選択した方がいいでしょう。

その方が無駄がないと思います。

長々とピック弾きのよさについて書いてきました。

最終的には「自分の好み」になるかと思います。

その判断の助けになれば幸いです。

最後にピック弾きでカッコいいベーシスト(独断と偏見)を紹介します。

【参考】ピック弾きでカッコいいベーシスト

  • ポールマッカートニー
  • ラルク・アン・シエル TETSU
  • イエローモンキー ヒーセ
  • 亀田誠治

など世代的には少し前のベーシストが多い気がします。

参考記事:

ピックでノイズを出さずにピッキングする!