こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
高校生の頃、友達の影響でMR・BIGというバンドを好きになりました。
超絶テクニック集団MR.BIG!
MR・BIGは超絶テクニックベーシストのビリー・シーンと超絶速弾きギタリストのポール・ギルバートを擁するバンドです。
ビリーはタラス時代にはイングベイ・マルムスティーンと張り合ったり、デビット・リー・ロスバンド(バン・ヘイレンの初代ボーカル)でスティーブ・ヴァイと共演したスーパーベーシストです。
またポールはレーサーXという超絶速弾きツインギターバンドのギタリストでした。
そんな二人とソロで活躍していたボーカル、エリック・マーティン、ドラマー、パット・トーピーと結成したバンドです。
ファーストアルバム「MR.BIG 」は超絶テクニックの応酬のアルバムで、期待どおりでした。
セカンドアルバム「リーン・イン・トゥ・イット」が素晴らしかった!
当初は二人のテクニックに注目が集まり、ギター&ベースプレイヤーが手本にするというマニアックなバンドというイメージが先行していました。
ところがセカンドアルバムはテクニックは控えめ。
テクニックに裏打ちされた楽曲主義といいますか、楽曲を演出するためにテクニックを使うというアプローチでした。
これが素晴らしい!曲も良かったし、演奏も素晴らしかったです。
遅いライトハンド奏法!3曲目の「’60s mind」!
特に3曲目の「’60s mind」はイントロが「遅い」ライトハンド奏法で驚きでした。
今までライトハンド奏法といえば速さを競っていたものでした。
それがこの曲では遅いライトハンド奏法です。
ライトハンド奏法を速さのためではなく、キーボードのような、アタックを抑えた滑らかな音色を得るために使ったのでした。
ほんとポールのセンスには脱帽でした。
あらためてMR.BIGを聴くと、やっぱりいい!
僕もあの頃はテクニック至上主義だったので毎日ビリー・シーンのベースプレイコピーしてテクニックを磨いていました。
途中で挫折してしまいましたけどね。
それからテクニック至上主義の反動で、MR・BIGから離れてしまったのですが、いま改めて聞いてみると、まず曲が素晴らしい!
楽曲がとてもいいんです。
アメリカンロックの王道とでもいうのでしょうか。アメリカの風を感じられて、いいんですよー。
それからしゃがれた声も出て、クリアボイスも出て、ハイトーンもでる、ボーカルが素晴らしい!
やっぱり楽器のテクニックだけじゃないんです。
ついでにお客さんを乗せる技術とか、サービス精神も素晴らしい。
良いバンドです。
ビリーも本当はもっと弾きまくりたいのかな?と思いますが、実はそうでもないようです。
そもそもビリーは「自分の表現したい曲があって、そのためのテクニックなんだ」と言っています。
つまりビリーも納得してあえてテクニックを楽曲のために使っていたのです。
最近オリジナルメンバーで復活してライブをやったらしいんで今度日本に来たら見に行きたいな。
※残念ながら、ドラマーのパットが亡くなってしまいました。
あのテクニカルな歌心のドラミングは、サポートドラマーではなかなか再現出来ません。
とても残念です。