スティングってご存知てすか?
1970年代、イギリスのパンクシーンから登場した、ポリスというバンドのベーシスト&ボーカリストでした。
今はソロで活躍を続けています。
作曲能力が高く、映画音楽を作っています。
ジャン・レノ主演の映画「レオン」のテーマソングである「シェイプ オブ マイ ハート」や、「イングリッシュマン イン ニューヨーク」などでも有名です。
彼はそれらの曲でもベースを弾いているんですね。
そのセンスのあるプレイと、歌いながら難しいプレイを平気でこなす姿には感服させられます。
スティング奏法は親指弾き
スティングの特徴は親指弾きということです。
ギターでアルペジオする時のような感じです。親指で低音弦を弾き、高音弦を人差し指で弾くという弾き方です。
そのため親指で低音を出した後に高音弦を鳴らす、オクターブ奏法のようなこともよくやっています。
この辺がスティングの特徴です。
なので音に高低差がつき、躍動感が出ます。
普通に低音弦を弾いているだけよりも高低差があると音の変化が聞こえやすくリズムが前に出やすいです。
お客さんはほとんどベースの音を聞き取っていません。なのでこうやって高低差をつけることによってベースの存在を気付かせることができます。
また親指弾きのいいところはベースの低音成分がより出やすいことです。
指の中で一番太い親指のしかも腹の部分でピッキングするととても太い音が出せます。 弦を上から下方向に弾くのも低音を出すのに 役立っています。
あるいは親指弾きはニュアンスがつきやすいということもあります。
またブリッジミュートしながら親指で弾けるのでバイオリンのピチカートの様な効果も出せます。 スタッカート気味に 弾く感じです。
ギターでアルペジオしながら歌うのが意外と簡単なようにベースにもそれが当てはまります。
また、親指以外の指で弾いていない弦に触れてミュートもしています。
スティングのスケール
歌いながら弾くスティングはベース兼ボーカルです。
そのためあまり複雑なベースプレイはやっていません。
複雑ではありませんが先ほども述べたように親指と人差し指のピッキングにより 効果的な 音の広がり、コード感を出しています。
またオクターブを絡めるのも特徴です。
「イングリッシュマン イン ニューヨーク」の間奏では人差し指と中指で、2フィンガーピッキングもしています。
クロマチック系のスケールでジャズっぽいランニングベースも披露しています。
スティングは親指弾き・奏法のまとめ
というわけでスティングの奏法について見てきました。
まとめると
- スティングは親指弾き
- オクターブ奏法を多様
- 親指以外はミュートしてる
- 2フィンガーピッキングもすることがある
- クロマチック系のスケールでランニングベースを弾く
ということでした。
親指弾きは意外と面白い効果が出せます。私もたまに挑戦してみたりしています。特にオクターブをうまく取り入れることができ、ファンキーなニュアンスが出せます。2フィンガー全盛期なので、逆に親指弾きにチャレンジしてみるのもいいと思いますよ。