今日はスティングです。
ボーカリストとして、ソングライターとして、ベーシストとしてマルチな活躍をするスティング。
本当に才能にあふれる人です。
そんなスティングのすごさに迫ります。
親指弾きでいい感じの音
スティングはベースを親指で弾いています。
親指でいい音を出しています。広い面積の親指ではじくので、音が太い感じがしますね。
また、手の手刀の部分でミュートしたりもしています。
そのためポコポコとアタック音が強調されたりもします。
人差し指も活用してピッキング!
また、人差し指も時折使って弾いています。親指と人差し指を混ぜて弾いたり、時には同時に使ったりします。
これによってオクターブや音の振り幅の大きなフレーズを多用することができます。
また、コード感を出すことができます。
これもスティングのベースの特徴です。
シンプルなバンド編成でも音の広がりを生み出すベーステク!
前述の親指と人差し指を組み合わせたピッキングで、音の落差を出しています。
そうすることになってベース兼ボーカルという立ち位置でも音の広がりを出しています。
しかも昔やっていたポリスというバンドはスリーピースバンドでした。
ギター、ベース・ボーカル、ドラムのシンプルな構成です。
普通にベースを弾くと、音の広がりがなくなりがちです。
でも親指と人差し指で音の幅を出すことによってコード感を出したり音の広がりを作っていました。
この辺はやはりさすがですね。
時にはフットペダルで広がりを
スティングがデビューしたのはポリスというバンドでした。
このバンドは最小の3人編成で、音が薄くなりがちでした。
そのため色々と工夫をしていました。
ギターは和音を意識して使っていたし、ドラムはかなり手数げ多かったです。
そしてベースのスティングは音の厚みを出すために割と高フレットで弾いていました。
その代わり低音をフットペダル(鍵盤)で出していたそうです。
こうして薄くなりがちな3ピースバンドのデメリットを消していたのですね。
時にはツーフィンガーも
そしてスティングは時にはいわゆる2フィンガーピッキング(人差し指と中指のピッキング) も行います。
有名なところですと「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」のサックスソロの部分のランニングベースですね。
ここはスティングであれば親指でも弾けるのだと思います。でもあえてランニングベースで弾いています。
ランニングベースの動きをより強調したかったのか、ここは2フィンガーで弾いていますね。
心にグッとくる音楽を作っている
スティングはベーシストとしてもすごいですがプロデューサー・作曲家としてもすごいですね。
特に映画音楽では本当に素晴らしいです。
「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」やレオンでの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」は素晴らしいです。
これらの映画はこの曲なしに成り立たない という気がしますね。
そのメロディーは心を掴んで揺さぶります。
また コード進行も渋くて大人の雰囲気です。
コードがギターでは弾きにくい?
また、コードもギターでは少し弾きにくいコードを使っていたりします。
例えばポリス時代の「見つめていたい」。
このAメロのバッキングもギタリストならもう少し弾きやすいポジションで引くのではないかと思われます。
でもハイポジションで弾いています。
これはピアノで作曲するため、とも考えられます。
スティングのすごさ、魅力とは?まとめ
というわけでスティングについてみてきました。
まとめると
- スティングは親指でベースを弾き、手の手刀でミュートする。
- 人差し指も使い、オクターブやコード感を出す。
- 親指と人差し指の組み合わせでバンドの音を広げる。
- フットペダルを使って低音を補完し、バンドの音を充実させる。
- 2フィンガーピッキングも行い、ランニングベースの動きを強調する。
- 映画音楽においても作曲家・プロデューサーとして高い評価を得ている。
- スティングのメロディーは心を揺さぶり、渋いコード進行が大人の雰囲気を醸し出す。
- 使用するコードはギターにとってはやや難しいものもあり、ピアノでの作曲による可能性もある。
ということでした。
ご参考になさってくださいね!