こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
いかりや長介さんはベーシストでした。
しかも後に「長介弾き」と呼ばれる弾き方をしていました。
今日は長介弾きについてみていきましょう!
長介弾きとは?
長介弾きとは、弦を親指で叩くようにして音を出すというものです。
いかりや長介さんがやっていたのでそう呼ばれていたこともあります。
通常は人差し指と中指の二本指で弾く「ツーフィンガー」や、
ピックという、プラスチックの板で弦を弾きます。
ところがいかりや長介さんは親指で、しかも叩くように音を出していました。
この叩くように、というのがミソですね。
この親指弾きのスタイルがいかりや長介の弾き方として世間に認知されました。
そのため、 親指でベースを弾くことを「長介弾き」とか「いかりや奏法」と呼ばれていました。
チョッパー(スラップ、スラッピング)とは?
低音弦は親指で叩き、高音弦は人差し指や中指でひっかけて音を出す奏法です。
ラリー・グラハムという人が編み出したといわれています。
親指で叩いく音でバスドラムを、
人差し指で引っ掛けてはじく音をスネアドラムに見立てています。
いかりや長介はチョッパーの元祖?
いかりや長介さんは、親指で叩いて音を出すことから、
チョッパー奏法の元祖、
といわれることがあります。
でもそれは間違いです。
あくまでもチョッパー奏法というのはラリー・グラハムが考案したものです。
もっともラリー・グラハム自身も “サムピング・プリッキング”(Thumping & Plucking≒親指と引っ掛ける奏法)と呼んでいたそうですけどね。
また、たまに勢い余って親指で弦を叩くこともあります。
いかりや長介のベース奏法はチョッパーとは若干違う
いかりや長介さんのベースプレイはチョッパー(スラッピング)とは違います。
たチョッパーとは毛色が違います。
いかりやさんもビートルズの来日公演の映像を見ると親指で叩いていますね。
そのため、 日本のチョッパーの元祖と呼ばれたりもします。
でも本当はちょっと違います。
いかりやさんは勢い余って親指で弦を叩いているのです。
結果としてチョッパー奏法のような迫力のある音が出ていた可能性はあります。
いかりや長介のほうがラリー・グラハムより早くベースを始めている!
ちなみに、いかりや長介さんとラリーグラハムの年齢を見てみると
- いかりや長介さんは1931年11月生まれ
- ラリー・グラハムは1946年8月生まれ
いかりや長介のほうが15歳年上ですね。
デビューもいかりや長介さんのほうが早いです。
なのでベースをはじめた年代は断然いかりや長介さんのほうが上です。
いかりやさんのデビューはウィキペディアによると 1960年頃のようです。
またラリー・グラハムはウィキペディアによると 1967年頃のようです。
つまり、親指で弦を叩く「長介弾き」はラリーグラハムの影響ではない、といえますね。
長介弾きは表現力が豊か!
長介弾き(親指弾き)ミュートしながら弾いたりもできるのでいろんな表情を出せます。
一例を挙げると
ブリッジミュートしながら、ポコポコした音で弾けたりもします。
また、太い親指をしたの弦に当てるように弾くので、深い音が出ます。
親指と人差し指で弾くのでオクターブ奏法が簡単にできます。
という感じです。
ひとつのバリエーションとして持っていると良いですね。
長介弾きとは?いかりや長介はチョッパーの元祖?まとめ
ということで長介弾きについてや、
いかりや長介さんはチョッパーの元祖か?
ということについて見てきました。
まとめると
- 長介弾きは親指で叩きつける弾き方
- チョッパーとはバスドラムとスネアの音をベースで再現した奏法
- いかりや長介はチョッパーの元祖ではない
- チョッパーの元祖、ラリー・グラハムよりも早くデビュー
- 長介弾きは表現力豊か
ということでした。
ご参考になさってくださいね!