椎名林檎さんの丸の内サディスティック。この曲が大好きてす。
リリースから20年たってもカッコいいです。そしてとっても中毒性かあります。
この曲は椎名林檎さんのデビューアルバム、「無罪モラトリアム」の3曲目に収録されている曲です。
もともと「ここでキスして」という曲で椎名林檎さんにはまりました。
それでアルバムを聴いたら、「正しい街」「や歌舞伎町の女王」など派手でカッコいい曲ばかり。
その曲の中にあって「丸の内サディスティック」は地味な印象でした。
アルバム全体を聴いていて、気がついたら一番聴くようになっていました。
巷ではこの曲はパクり?なんて言われます。
でもこれ程個性的な曲もないですよ。
※ここでは丸の内サディスティックのことを「丸サ」と略したりもしています。
丸の内サディスティックの元ネタはジャズの名曲!
この丸の内サディスティックの元ネタはジャズの「Just The Two of Us」という曲です。
1981年にリリースされたので椎名林檎さんもこの曲に影響を受けたのではないか?といわれています。
この曲のコード進行と丸の内サディスティックが同じなのですね。
丸の内サディスティックのコード進行は「椎名林檎進行」とか、「丸の内進行」などと呼ばれるほど、丸の内サディスティックで有名になりました。
FM7-E7-Am7-C7というものです(オリジナルの丸サはキーが違います)。
これが「Just The Two of Us」と同じです。
丸の内サディスティックがパクりだといわれる所以ですね。
ちなみにこの曲、個人的には後で出てくるジャミロクワイの「バーチャルインサニティ」のほうがより似ています。
後でYouTubeのリンクもありますので、聴き比べてみてくださいね!
丸の内サディスティックはパクリなのか?
それでは丸の内サディスティックはパクリなのでしょうか
いやいや、パクリではありません!
そもそもコード進行が同じだけではパクりにはなりません。
コード進行のパターンなんてそう多くはありません。
有名なカノン進行というコード進行なんて、多くのアーティストが「パクって」います。
しかも歌詞やメロディはまったく違うものです。
Just The Two of Us」は二人でやっていけるさ、という繊細な恋愛の歌です。
それに対して丸の内サディスティックは退廃的な歌詞です。
ぜんぜん違います。
メロディは似たようなものところもありますが、別物ですね。
椎名林檎さんの歌いかたが個性的なのでまったく違うメロディに聴こえます。
むしろこのコード進行の可能性を引き出したというのは椎名林檎さんの功績だと思います。
丸の内サディスティックに似ている曲
そもそも丸の内サディスティックの雰囲気の曲は色々あります。
そこで似ている曲を色々挙げてみたいと思います。
ジャミロクワイ「バーチャルインサニティ」
まず雰囲気が似ているのはこの曲です。
サビのコード進行が同じです(キーは違います)。
アシッドジャズとか、ファンキーな雰囲気、リズム感も似ていますね。
この曲のリリースは1996年です。
一方丸の内サディスティックは1999年リリースです。
なのでもしかしたら丸の内サディスティックに影響を与えているかもしれませんね。
似ているので、スキマスイッチも丸サのカバーの途中でバーチャルインサニティを挿入して歌っています。
スキマスイッチのカバーです。2分16秒くらいからバーチャルインサニティを歌っています。
そしてまた丸の内サディスティックに戻るということをしています。
あいみょん「愛を伝えたいだとか」
あいみょんの「愛を伝えたいだとか」も似ています。
これもキーは違えどコード進行が同じです。
「愛を」は2017年リリースです。
この曲は丸の内サディスティックに影響を受けたのかもしれませんね。
スティング「イングリッシュマン イン ニューヨーク」
この曲も似ています。
コード進行は違うのですが、なにか雰囲気が似ています。
イングリッシュマンのイントロのクラリネットと、丸サのイントロのハーモニカのフレーズがなんとなく似ています。
この曲はニューヨークに違和感を感じるイギリス人のプライドを歌った曲です。
ニューヨークの風景が出てくる所と丸サの東京の風景が似ています。
これは直接影響を受けたのではなさそうです。たまたま似たのかもしれません。
丸の内サディスティックは、椎名林檎版「イングリッシュマン」ともいえます。
「丸の内サディスティック」はパクり?元ネタは?似ている曲などまとめ
というわけで、大好きな丸の内サディスティックについてみてきました。
まとめると
- 丸の内サディスティックの元ネタはJust The Two of Us
- 丸の内サディスティックはパクリではない!
- コード進行が同じだけではパクリにならない
- バーチャルインサニティ、愛を伝えたいだとか、などが似ている
ということでした。
ご参考になさってくださいね!
また、以下の記事では丸の内サディスティックが流行った理由について迫っています。
ぜひ読んでみてくださいね!
https://bassguitarband.com/marunouchi-sadistic/