ギターやベースで弦のテンションを下げる方法、上げる方法

ギターやベースの弦のテンション(張力)がきつくて押さえるのが大変。そんなふうに思ったことはありませんか?実際テンションが下がるとFコードが押さえやすくなったり、フィンガリングがやりやすくなったりしますよね。

そこで今日はテンションを下げる方法をご紹介します。

細い弦を張るとテンションが下がる

まず、テンションを下げる簡単な方法として、細い弦を張る、というのがあります。

細い弦を張るとテンションは下がります。これは 張力の仕組みを考えていただければ分かると思います。太い弦で高い音を出そうとすると、より強く引っ張らなければなりません。ということは太い弦を張るとテンションが強くなるわけです。

なのでテンションがきつくて押さえづらい、という人はまず細い弦を張りましょう。これが簡単で効果的なテンションの下げかたです。

またこの方法はアコギでもやりやすいので、Fコードが押さえられない、という人は細い弦にしてみましょう。

弦高を下げるとテンションが下がる

弦の高さ(弦高)を下げるとテンションが下がります。これも張力の関係で、 ブリッジから弦の角度が小さくなればなるほどテンションが下がります。

なので、ブリッジを調整して弦高を下げてみてくださいね!

ペグに巻きつける回数を減らすとテンションが下がる

また、弦をペグに巻き付ける回数を減らせばテンションは下がります。

ペグに巻き付けた弦。

これはさっきのブリッジ通しと同じ理屈で、巻く回数を減らせばナットとの角度がゆるくなり、テンションが下がる、ということですね。

ただ、巻き付け回数を減らしすぎるとナットの所で弦がびびるので気をつけましょう。
また、これもアコギでもやりやすい方法です。

ネックの反りを直すとテンションが下がる

テンションがきついと感じたら、ネックの反りをチェックしてみましょう。

ネックが順反り(弓なりに反ること)過ぎると弦からフレットまで距離が開き、押さえるのに余計な力がいります。これもテンションがきついと感じる要因です。

なのでネックをチェックしてみましょう。

ネックの調整については以下の記事をお読みください。

ネックが反ってしまった時の調整

弦をブリッジ通しにするとテンションが下がる

楽器の機種によっては弦をブリッジから通していると思います。レスポールなどはブリッジから通していますよね。

ギターならレスポールは弦をブリッジに通していますね。またテレキャスターやストラトキャスターは裏から通していますね。

↑レスポールモデル。

逆にテレキャスターやストラトキャスターはボディの裏から弦を通します(裏通しといいます)。

↑テレキャスター。

ブリッジから通したほうが弦に角度がつかないので、テンションが下がります。つまりテレキャスよりレスポールのほうがテンションは下がる、ということです。

また、もしブリッジ通しと裏通しが選べる機種なら、ブリッジ通しにしてみましょう。

私のベース「ESP AMAZE 」はブリッジ通し、裏通しを選べます。こんな場合、テンションを下げるならブリッジ通しです。

楽器を選ぶときも、弦のテンションを低く抑えたいのであれば、ブリッジ通しのタイプを検討しましょう。

弦の裏通し、ブリッジ通しに関してはこちらの記事を参照ください。↓

弦の裏通しとブリッジ通しのメリット・デメリット

番外編としてチューニングを下げるとテンションが下がる

弦のテンションを下げるために チューニングを半音下げるという手もあります。

これはバンドみんなで下げなければ仕方ないのですが、こうすることによって太い弦を張ったとしても弾きやすくなります。

まとめ

弦のテンション下げるには

  • 弦を細いものに変える
  • 弦高を下げる
  • 弦をペグに巻きつける回数を減らす
  • ネックが反っていないかチェック
  • 弦をブリッジ通しにする、又はブリッジ通しの機種を選ぶ
  • 半音下げる

ということをお伝えしました。

逆にもしテンションを上げたいのであれば、この逆のことをやってみてくださいね。

※弦のテンションを上げる、下げるメリットはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の記事もお読みください。

弦のテンションを上げるメリットデメリット

弦の裏通し、ブリッジ通しに関してはこちらの記事を参照ください。↓

弦の裏通しとブリッジ通しのメリット・デメリット