バンドがヒップホップに影響を受ける流れがありました。
今ではバンドでラップするのは普通になりました。
ヒップホップと言えばクラブから生まれましたね。
バンドは自分達のやりたい曲を、自分達のやりたい順番で演奏します。
お客さんはある意味、“受け身”。
しかし、クラブのDJは、お客さんの反応を見ながら曲をかける。
お客さん本位のスタイルとも言えます。
翻って、われらがバンドはというと?
21世紀のバンドではセットリストは捨てた方がいい?
バンドのセットリストは大抵やる前から決まっています。
- どんなお客さんが来ているのか
- 盛り上がりはどうなのか
上記のような分析は無視して、やりたいことを一方的に聞かせます。
そして「今日は年齢層が高くて、俺たちの激しさについてこれなかったな」とか、「今日のお客さんはノリが悪かった」とか、言っちゃいます。
違うだろ…
700年前に世阿弥が言った言葉とは?
700年前に世阿弥という人が「よいも悪いもなかりけり。それぞれの水にあわねば」と言っていました。
世阿弥とは一応言っておくと、能を完成させた人です。
その伝説の人でも「お客さん(水)に合わせた演技をしなければ、よいとは言えない」と言っているのです。
つまり来ているお客さんに合わせたライブをしなくてはいけないのです。
だからお客さんの反応を見ないうちにセットリストを決めるのはどうなの?と思ったのです。
かといって、リクエストされた曲をやるのも、準備不足などから難しいです。
セットリストを捨てろ。
なので、何曲か準備しておいて、その中から、お客さんに合わせて曲をチョイスしたらよいのではないでしょうか?
それではどうやってお客さんに合わせるのか?
どのようにお客さんに合わせるか。
こればっかりは「感覚」の部分が大きいです。
バンドのリーダーが、お客さんをみて、「次は○○をやります」と宣言して、反応をみたり。
やってみて受けが良かったら、その路線の曲をやったり。
こんな感じて、やっていくうちにコツがつかめるとおもいますよ。
一応選曲のテンプレートとしては
- 若い人中心ならアップテンポの曲をやる
- ミドルエイジならミドルテンポの曲をやる
- 対バンが大人しい曲ばっかりやっていて、お客さんが物足りなそうなら、激しい曲をやる
- 女性やカップルが多ければラブソングを増やす
- 男性が多ければダイブ出来そうな曲をやる
といった感じでしょうか。
たまには裏切る選曲を。
そして、たまにはお客さんを裏切りましょう。
なぜかというと、お客さんは自分が次に聴きたい曲を完全にわかっている訳ではないからです。
例えばiPhoneはお客さんの声から生まれた商品ではなかったはずです。
スティーブ・ジョブズというひとが「こんなデバイスかあったらいいんじゃない?」と想像して、生まれたと思います。
だからとびっきりの新曲なんかをやるのは、空気読まなくていいわけです。
それからどうしても自分たちがやりたい曲もやったっていいですよね?
その辺は柔軟にお客さんに迎合しすぎず やって行けばいいと思います
最後に一言。
「バンドマンよ、クラブに負けんなよ! 若い女の子をクラブに取られるんじゃねーよ!」