亀田誠治の音づくりとセッティング

亀田誠治さんってご存知ですか?

平井堅さんや椎名林檎さんなど様々なアーティストのプロデュースをしています。

ヒット曲を飛ばす、名プロデューサーですね。

このお方、元々はベーシストなんですよね。

ベーシストなのですが、あまりバンドでの活動をしていませんでした。

バンドでデビューしたのは40歳を超えてからです。

なぜバンドを積極的にやらなかったかというと、

  • バンドに入ると自分の音楽を追求できない
  • 自分の好みに合ったプレイヤーがなかなかいない

というような理由だそうです。

そのため、自分で作曲して、打ち込みでアレンジもして、ユニットなんかで活動していたそうです。

そんな亀田さんが有名になったのは椎名林檎さんのプロデュースですね。

椎名林檎という強烈な個性を支えたプロデューサーが亀田誠治さんでした。

当時椎名林檎さんのインタビューを読んだら、

「正しい街という曲で、プロデューサーに『結局正しい街ってなんだったの?』と言われ、すごく悔しかった」

と答えています。

この時のプロデューサーでのが亀田誠治さんなんですね。

意外と攻めてますね、亀田さん。

椎名林檎さんのバックのベースも亀田さんが弾いていました。

当時、あの歪んだベースは衝撃的でした。

うねるような、いやらしいベースライン。

椎名林檎さんも大好きでしたが、同じくらい当時は名前知らなかったベーシストに惹かれたものです。

あの頃亀田さんは、椎名林檎さんのPVでガスマスクをかぶってベースを弾いていました(その映像を見つけられませんでした)。

なんか、音は歪んでいるし、やばい人だと思っていました。

ところが性格はポジティブで頭もよい、ナイスなベーシストでした。

ちなみに椎名林檎さんからは師匠と呼ばれています。

そんな亀田さんのベース音作りセッティングに迫ってみたいと思います。

亀田誠治さん使用のベース

それでは亀田誠治さんのベースを見てみましょう。

1966年製のジャズベース

まず1966年製のジャズベース。

“本妻”と呼んでいるほど、亀田さんの代名詞となっています。

View this post on Instagram

愛妻登場♡

A post shared by 亀田誠治 Seiji Kameda (@kameda_kamera) on

傷だらけですが、いい味出てますね!

このベースは亀田さんが大学生の時にニューヨークで購入したというものです。

ローンを組むためにお父さんに電話して、すごく怒られた、という思い出の一品です。

塗装は剥がれてとてもいい感じのヴィンテージ感になっています。

音は本人曰く

「もっと良いベースはあるし、自分も所有してるけど、あのベースほど音が埋もれないベースはない。だからつい使ってしまう」

とのことでした。

確かに亀田さんの音をよく聞くと正直それほど良いとは思いません(すみません)。

ただ本人の弾き方と歪ませ方で良い音になっています。

YAMAHA 「BB 2000」

このYAMAHAのベースも亀田さんのメインの一つです。

フレットを抜いたフレットレス仕様になっています。

亀田誠治さんのインスタグラムより

このベースは「狂おしいほどよく鳴る」そうです。

16歳の時にお年玉で買って、20歳の時にフレットを抜いたそうです。

亀田誠治さんはセッティングは「何もいじらない」

本人は「ライブの時はアンプ直。」といっています。

それから「なにもいじらない状態で理想の音が出るのがベスト」ともいっていました。

つまりベースのセッティングと弾き方であの歪みを作り出している部分が大きいのです。

亀田さんの音の秘密・弦高は低くテンションを高く

亀田さんのセッティングの特徴として

  • 弦高はすごく低い
  • ジャンボフレット
  • テンションは強め

ということが挙げられます。

亀田誠治さんは弦高が低い

亀田さんの弦高は低いです。

「最終フレット、4弦で2 mm」 と言うから結構な低さです。

だからネックもシビアにまっすぐに調整してあるだと思います。

そうしないと音が詰まったりしますからね。

弦高が低いため弦がフレットに当たってバキバキと言うかバチバチと言うノイズが出ています。

その辺が亀田サウンドの特徴ですね。

前項でもいいましたが、

「ライブの時はアンプ直」

「アンペグのつまみもフラット。フラットの状態で自分の思い描く音が出るのが理想なんです。」

と言っています。

ヤマハの楽器使用アーティストのインタビューより引用

https://jp.yamaha.com/products/contents/guitars_basses/artists/kameda01/index.html

あの歪みは弦高の低さとジャンボフレットからきていたんですね。

テンションは高く

亀田さんは「弦高は低く、テンションは高く~(^_−)−☆」と言っています。

亀田誠治公式ページ「亀の恩返し」より引用

http://kame-on.com/college/seminar/

この「テンション」が”気持ち”のテンションなのか、”弦”のテンションなのか、よくわかりません。

でも弦高を低くすると弦を固定しているところからの角度がつかなくなります。

そのため弦のテンションが下がります。

だから僕の予想としては「(弦の)テンションは高く!」と言っているのだと思います。

ジャズベースはテンションを上げる方法が限られます。

僕はペグに多くの弦を巻きつけるぐらいしかテンションを上げる方法を知りません。

たしか弦の太さはライトゲージだったと思います。

ダダリオのレギュラーライトゲージを張っているのをインスタグラムで見ました。

なのでどうやってテンションを保っているか不思議です。

結論としては、ペグにたくさん弦を巻きつけているのだと思います。

亀田誠治さんの使用機材

エフェクターはVoodoo-Bassという機材。

歪ませたりして使います。

亀田サウンドの代名詞の一つともいえる機材です。

ところが本人は「ライブでは使ってない、レコーディングの時のみ使用」とのこと。

えー!?やっぱりセッティングであの音を出しているんですね。
それからアンプ。

  • レコーディングはアンペグB15
  • ライブはアンペグSVT。ラインもかなり混ぜている

とのことです。

またTwitterでの質問
「プレシジョンベースでバキバキの抜ける音にするにはどうすればよいでしょうか?」

という質問に
「耳を信じろ!…ヒント60Hz、4KHz、8KHzと仲良く☆」

亀の恩返しより引用

http://kame-on.com/college/seminar/

と答えています。

とりあえずアンプなどのイコライザーで上記の音域を上げてみましょう。

僕もさっそく試してみましたよ。

そうしたら音が抜けて、亀田さんに近いサウンドになりました。

今まで僕は「中音重視」のセッティングだったので、目から鱗が落ちました。

亀田サウンドを作る弾き方

亀田誠治さんのサウンドを追求したければ弾き方も重要でしょう。

というか一番重要なポイントだと思います。

指弾き

亀田さんの指弾きは強めのようです。

強く弾くからあの歪んだサウンドが出る、とも考えられます。

ピック弾き

ピック弾きは

  • 常にブリッジミュート
  • フラットピッキング

というのが特徴です。

これもアタックというか、余分な倍音をカットして芯のある音になる弾き方です。

練習の目標

サウンドとは違いますが、亀田さんはフレットのどこにどんな音がするか全部覚えていると言います。

それぐらいした方がうまくなるんですね。

たしかに目をつぶってもここのフレットはこの音がするって分かった方がいいです。

フレットを見なくてもベースが弾けるとライブでもよいパフォーマンスが出来ます。

しかも自分の出したい音の場所のイメージがすぐにつきますね。

亀田誠治のセッティングまとめ

いかがでしたでしょうか。

亀田誠治さんは

  • 弦高低め
  • テンション高め
  • ジャンボフレット
  • セッティングで歪ませる

というのがセッティングの特徴でした。

そして何よりもあのサウンドは本人の弾き方によるものです。

究極的には本人しか出せないサウンドだと思います。

だから自分のサウンドが出せるようになるまで、ひたすら練習するしかないですね。

頑張りましょう!!