斉藤和義さんの、「歌うたいのバラッド」。素朴な歌声が素敵です。
昔から好きな歌です。特に最近はYouTubeやAmazonミュージックなどで手軽に聴けるようになりました。
曲調はまさに「バラード(バラッド)」。ラブソングで語るように歌いかけます。
歌うたいのバラッドは失恋の歌なのでしょうか?どんな意味なのでしょうか?
歌うたいのバラッドは失恋の歌ではない!
失恋とは、恋を諦めなければならない状況のことです。この歌詞を読むと、「聞いておくれ、愛してる」、と歌にのせて告白していますよね。ということはこれから告白するというようにも解釈できます。
また、「照れくさくて言えない」言葉を歌にのせて伝えようともしています。
これは「今のパートナーに愛を伝えるため」の歌詞に解釈できます。
なので、失恋の歌ではないです。
ただ、歌詞は断定的に書くものでもありません。解釈の余白がありますので、失恋の時に心に響いたのなら、それはそれで良いと思います。色々な人に聴いてもらい、色々な風に解釈してもらいたいので、抽象的に歌詞を書いているのですね。
歌うたいのバラッドの意味は?
歌うたいのバラッドは「現在のパートナーに歌で愛を伝える」歌だと考えられます。
歌うことは難しくない。だから歌で愛を伝えよう、というメッセージが伝わります。
バラッドの意味は?名前の由来は?
バラッド(英語)は日本語風にいうと「バラード(フランス語)」のことです。
バラッド(英: ballad)は、イギリスなどで伝承されてきた物語や寓意のある歌のことであり、通常は詩の語りや、語るような曲調を含む。過去の出来事についての韻文による歴史物語であり、武勇伝やロマンス・社会諷刺・政治がテーマとなるが、バラッドの内容はほとんど必然的に破局が訪れる。
ウィキペディア「バラッド」より記事引用
現代のバラードはきれいなメロディ、ゆったりしたリズムの曲で、感傷的なラブソング、語るような歌詞というイメージですよね。
「歌うたいのバラッド」は
- きれいなメロディ
- ゆったりしたリズム
- ラブソング
- 語るような歌詞
という、バラードの定義にぴったりな曲ですね。
「愛してる」の歌詞は直球すぎた?
普通作詞家は、なるべく「愛してる」と直接的な言葉は使わないものです。遠回しに「愛してる」と伝えるのが作詞家の技術です。
でも斉藤和義さんは「色々言葉を当てはめてみたけど、どれもしっくりこなかった」といっています。そしてベタな「愛してる」という歌詞をつけました。
聞いたとおり、結果大正解でした。
歌うたいのバラッドが出来た経緯
歌うたいのバラッドは、何かきっかけがあって作ったわけではないようです。
斉藤さはデビュー以降、持ち曲を増やせ、と事務所にいわれていたたそうです。
そして100曲近く作ったうちの一つが「歌うたいのバラッド」だったそうです。
やっぱりいい曲には海の苦労があるのですね。また、たくさん書くから良い曲も出来るのですね!
エンディングのスライドギターがデレク・アンド・ザ・ドミノス「愛しのレイラ」そっくり
歌うたいのバラッドのエンディングに、スライドギターと呼ばれる演奏部分があります。
この燃えるようなスライドギターが「愛しのレイラ」にそっくりです。
デレク・アンド・ザ・ドミノスはエリック・クラプトンが在籍したバンドです。愛しのレイラはエリック・クラプトンの代表曲になっていますよね。ちなみにこの曲はエリック・クラプトンがジョージ・ハリソンの当時の妻「パティ」への気持ちを歌った曲です。
このエンディングでデュアン・オールマンというギタリストがスライドギターを披露しています。
このスライドギターと「歌うたいのバラッド」のエンディングが似ています。
こんなところが「ギター少年・斉藤和義」の面目躍如ですね。
斉藤和義「歌うたいのバラッド」は失恋の歌?どんな意味?のまとめ
というわけで、歌うたいのバラッドについてみてきました。
まとめると、
- 歌うたいのバラッドは、失恋の歌ではない
- パートナーに普段言えない「愛してる」を歌で伝える歌
- バラッドはにほんふにいうとバラードのこと
- 「愛してる」の歌詞が一番しっくりきた
- 歌うたいの~はデビュー以降、たくさん作った曲の一つ
- エンディングがいとしのレイラのエンディングそっくり
ということでした。
聴いていない方はぜひ聴いてみてくださいね!そしてそれぞれに解釈して楽しんでくださいね!