ギターでビブラートを掛けるのは当たり前のテクニックですよね。
ベースでもこのテクニックは良く使います。
単純に音を伸ばすのではなく、ビブラートを掛けることで、フレーズがそれっぽく聴こえます。
のっぺりとした味気の無い演奏が、味のある演奏に聴こえます。
ビブラートを掛けただけで、つまらないフレーズでも、使えるフレーズになったりします。
なのでぜひビブラートをかけてみてください。
色々あるビブラート
弦楽器でビブラートといっても、色々あります。
代表的なビブラートを挙げますと
- チョーキングの要領で弦を引っ張ったり、押し上げたりするビブラート。
- 指を弦の上で滑らせる、グリッサンドビブラート。
- 弦をブリッジ方向にたわませたり、ヘッド方向に引っ張ったりするクラシカルなノーマルビブラート。
というものです。
他にもナットとペグの間を押したり、アームを使ったり、ネックを曲げるビブラート、なんてのもあります。
今回は3.の「クラシカルなビブラート」について、振り幅を大きくするためにはどうしたらいいか、試行錯誤してみました。
クラシカルなノーマルビブラートは振り幅が小さい
クラシカルなビブラートは、元々クラシックギターで使われていた奏法です。
弦をブリッジ方向にたわませたり、ヘッド方向に引っ張ったりして音程を変化させます。
ノーマルなビブラートです。
で、ベースでこのビブラートを試してみました。
楽器の教科書に書いてある要領で一本の指で押さえ、揺らします。
でも、聞いた感じあんまり音程変化がわからないのです。
その教科書には「音程変化が少ない時は手全体でビブラートを掛ける」となっています。
なのでヒジを振るようにしてみました。
しかしこれも音程がさほど変化しない。
なので、色々試してみました。
チューナーでビブラートの振り幅を測定!
チューナーを使った結果、思ったよりも針は動いています。
試しにチョーキング的ビブラートを測ってみました。
やっぱり振り幅が大きいですね。
当たり前ですね。
チョーキングで半音階くらいは音程変化させることが出来ます。
なので、手の力があれば半音階~一音階くらいのビブラートは掛けられるはずです。
揺れ幅が大きいから、ギターではこれをする人が多いですよね。
ギター一方、クラシカルなビブラートはどうでしょうか。
映像では解りにくいですが、音程はあんまり変化していません。
というわけで、クラシカルなビブラートでは振り幅が小さいことがチューナーでも明らかになりました。
クラシカルなビブラートで大きな音程変化をつけるには?
クラシカルなビブラートで大きな音程変化をつけるにはどうしたらよいでしょうか。
私が色々試したところ、複数の指で弦を揺らす、という結論に達しました。
これが教科書には載っていないコツです。
実際チューナーで測ってみると、音程の変化が大きいことがわかります。
他にも方法があるかもしれません。
でも、一度この方法を試してみてくださいね!
実際の音程変化をチューナーで測ってみました。
クラシカルなビブラートの利点
それなら大きなビブラートから小さなビブラートまで対応できる、チョーキング式ビブラートをすればいい、と思いますね。
でもクラシカルなビブラートには、チョーキング式ビブラートにはない利点があります。
それは低音方向にも音を揺らせる点です。
そうなのです。
フレットがある楽器では、なかなか難しい低音方向のビブラート。
これがクラシカルなビブラートなら出来るのです。
クラシカルなビブラートはどんな場面で使うのか
ではクラシカルなビブラートはどんな場面で使うのか、を考えてみます。
低音方向にも音程を変化させられるので、マイナーな曲にも合うと思います。
チョーキング式ビブラートは音程を高くするだけですね。
もちろんチョーキングからのビブラートなら低くも出来ます。
クラシカルなビブラートはマイナーな曲や、大人な雰囲気の曲にマッチします。
バラードと相性がいいですね。
というわけで、普段チョーキングのビブラートをしている人は、ノーマルなビブラートも試してみてくださいね!