こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
ボーカリストの氷室京介さん。
残念ながらライブ活動からは引退してしまいました。
耳の調子が悪いそうです。
でもこれからもスタジオ盤などで楽しませてくれると信じています。
そんな氷室京介さんのボーカルとしての特徴、すごさなどを見ていきたいと思います。
色気のある歌声!
氷室さんの歌は実にかっこいいです。
男の色気が表現されている感じです。
声質は少し鼻声のような気がしますがそれがかっこいいのです。
鼻声でカッコいいのって氷室さんくらいじゃないですかね?
後述しますが、色々なテクニックで男の色気が表現されているのです。
声量は少なめ?
氷室さんは、声量が少ないように思うのですね。
口から空気をあまり出さないというか。
そういえば氷室さんはローソクの火を揺らさないて歌う、と聞いたことがあります。
声は空気の振動です。
あまり空気を振動させない、ということは声量が少ないのかな?とも思います。
もちろん並のボーカリストよりはよっぽど声量があるのでしょうけどね。
例えば玉置浩二さんや石井竜也さんなどと比べたら少ない感じがする、という話です。
氷室さんは声量以外の部分で勝負してきたボーカリストです。
氷室さんの歌の上手さ、すごさはわかりにくい
氷室さんのすごさ、歌の上手さって解りづらいのです。
氷室さんの歌の上手さとしては
- 氷室さんらしい色気の表現
- 疾走感のあるリズムの打ち出し方
- 音程が正確
- リズムが正確
という感じです。
こういう基礎的な部分が上手いので、なかなかわかりにくいのです。
逆にわかりやすい歌ウマ・ボーカルの例として
- ロングトーンが伸びる
- ハイトーンボイス
- ビブラートをよくかける
- 声量がある
- エッジボイスやフェイクを使う
などがあります。
氷室さんは上記の5つでは勝負していないのです。
だから上手さがわかりにくいのです。
腹から声が出ている
いや、そんなのボーカリストは当たり前、って思うかもしれませんけど、そうでもないんです。
口先で歌ってるようなボーカリストもいる中、氷室さんはちゃんと腹を使って歌っているのですね。
また、腹でリズムを切っているので歌にすごくリズムが出るんですね。
正確な音程
氷室さんは正確な音程で歌います。
これもヴォーカリストなら当たり前と思うかもしれませんがそうでもありません。
わざと音程を外して歌ってテンションを表現する人もいます。
氷室さんは一つ一つの歌詞を正確な音程で歌っています。
そしてこれがぶれないことがすごいです。
地味な感じがしますが実はスゴイのです。
リズムを正確に出していく
氷室さんはリズムが正確です。
ボーカリストの中にははリズムを意図的にずらしながらグルーヴを作るタイプもいます。
氷室さんはきちんとリズムに乗せて歌います。
おそらくリズムバンドBOOWYで培われたスタイルなのだと思います。
あまりフェイクやエッジボイスを使わない
た行は「つぁ・つぃ・つぅ・つぇ・つぉ」と歌う
氷室さんの色気ある歌い方の一つに
た行は「つ」の子音から始まる、というのがあります。
「た」と発音するのではなく、「つぁ」。
「ち」と発音するのではなく、「つぃ」。
その他も同じように「つぅ・つぇ・つぉ」と歌います。
エッジボイス的にこのようにして歌に表情をつけています。
氷室さん以降のボーカリストで、このように歌う人が多いように思います。
多分氷室さんの影響ですね。
色々な人にこんなことも影響を与えています。
それだけカッコいいと思った人が多いのです。
拍の頭にアクセントをおいた歌い方
氷室さんの歌は一拍の頭にアクセントをおいていることが多いです。
特にビート系の曲ではそうです。
例えばBOOWYのB・BLUE。
「♪乾いた風にかき消され〜」
すべて歌詞の「か」という発音のところにアクセントが来ています。特にこの曲は同じ「か」で韻を踏んでいるのでアクセントがより強調されています。
ANGELなどでもやはり拍の頭にアクセントがついています。
氷室さんはこうすることでリズムを引っ張り、ビート系の疾走感を出しています。
独特のかすれ声
氷室さんの独特のかすれ声にすごく色気を感じます。
しゃがれている、というか、ちょっとブルージーなのですよね。
ロングトーンは少なめ
氷室さんはロングトーンが少なめな印象です。
あまり歌を伸ばさず、短くすることでテンポ感を出しています。
また、「魂を抱いてくれ」などのバラードでもロングトーン+ビブラートで表現するよりは余韻の味付けで終わっています。
ビブラートは短く、演歌の小節(こぶし)のよう
氷室さんのビブラートは独特です。
演歌のこぶしのように、母音を2回発音している感じです。
普通ビブラートはロングトーンに連続的に音を揺らします。
氷室さんの場合は非連続的なビブラート(音が一回途切れるイメージ)です。
そして揺れは2回くらいで終わる、短いビブラートが多いです。
BOOWYが解散してからビートについて考えるようになった!
氷室京介さんといえばビート系の元祖のような人です。
でも本人いわく「BOOWYの時は正直何も考えていなかった。解散してからソロになってビートについて考えるようになった」と発言しています。
これはサポートドラムを長年つとめた永井利光さんの自伝に書いてありました。
氷室さんは永井さんとはリズム感やパッションが合っていたらしいです。そのため長くサポートをお願いしていたのですね。
ボーカリスト氷室京介の上手さ、すごさ、特徴とは?まとめ
というわけで氷室京介さんの歌の上手さ、すごさ、特徴についてみてきました。
まとめると
- 色気のある歌声!
- 正確なリズム
- 正確な音程
- 疾走感のある曲の表現
- 独特な「た行」の歌い方
- ロングトーン少なめ
- 演歌の小節のようなビブラート
ということでした。
先にも述べましたが、氷室さんの歌の上手さって音程やリズムなど、基礎的な部分なのですね。
わかりやすいところをあえてやらないのです。
そして基礎的なところは完璧におさえて、そうすることで自分の声の特徴を打ち出しているのです。
テクニックで魅せるというよりも声のかっこよさ、唯一無二の存在がボーカリスト氷室京介です。
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