ベースのルート弾きってご存じですか?
初心者がまず始めにマスターする弾き方です。
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ルート弾きとは、ほぼルート音で構成される弾き方
ルート弾きとはルート音だけをなぞる弾き方です。
コードのルート音、Cm(シーマイナー)ならCの音だけを出します。
なのでメジャーでもマイナーでもどちらのコードでもいける弾き方です。
メジャー、マイナーを考えなくて良いので初心者向けの弾き方と思われがちです。
しかし実は使い方によっては良い仕事をする弾き方だったりします。
ちなみに8ビートの単純なリズムを刻むことが多いです。
ルート弾きのメリット・余白が多い
ルート弾きはシンプルな弾き方です。余白が多いのですね。
そのため他の楽器やボーカルを目立たせることが出来ます。
また、他の楽器も安心して活躍できるのです。
ルート弾きのメリット・ルート音が安定
ルート弾きはルートが安定します。
なので他の楽器はルート音を気にせず演奏をすることが出来ます。
ベースがルート音をがっちり出しているので、他の楽器は遊んだ音階を使っても曲がなりたちます。
ベースがルートをキープするからこそ、他のパートが自由に演奏できるということですね。
似たような例で、ドラムのバスドラムを単純な四分打ち※にすると、他のパートが自由に演奏できる、というのもあります。
これも一番単純なビートを叩くことでリズムが安定するので他の楽器は他のことに集中できる、というものです。
※四分打ち=一拍に一つバスドラムを叩くこと。
つまりルート弾きはリズムやルート音を安定させ、他の楽器が自由に演奏できる土台を作ることが出来るといえます。
ルート弾きのメリット・リズムが安定
ルート弾きは8ビートと相性が良いです。
なのでリズムが安定します。
不動のごとく単純なので、リズムが安定するのですね。
これも他の楽器が活躍できる下地になります。
ルート弾きのメリット・曲のコード感が伝わる
ベースはルートの音一発で空気感を変えることが出来ます。
難しい話ですが、楽曲のコード進行自体がコードになっている場合が多々あります。
コード進行自体がその曲のキーに対するコード構成音になっていることはよくあります。
なのでルート弾きはシンプルにそのコードを体現しているともいえます。
ルート弾きのメリット・疾走感を出せる
ルート弾きは8ビートのリズムに合わせることが多いです。
そして余計な装飾がないのでシンプルです。
装飾がなく短調なため、疾走感が出ます。
車で走っていると景色が流れて行きますよね。それらは動いているのではっきりとは見えないですよね。
はっきりと聞こえないで短調なリズムだと疾走感が出せる場合があります。
ルート弾きのデメリット・単調になりがち
さてルート弾きはデメリットももちろんあります。
一つはシンプル過ぎることです。
他の楽器が色々あれば良いのですが、シンプルなバンドだと、楽曲がさびしくなります。
ルート弾きのデメリットコード感が出せない
ルート弾きの場合、ベースでコード感を出せません。
なのでコード感は他の楽器やボーカルで出すことになります。
ボーカルの音程が正確できちっと発声できていれば良いのですが、そういうバンドは稀です。
そうなると最小限のバンドではギターがコード感を出すことになります。
そうなるとギターの出来ることが制約されてしまいます。
特にギターソロなどでは音が薄くなってしまいます。
ルート弾きベースの例
それではルート弾きベースの例を見てみましょう。
バラードでルート弾き
official髭男dismのpretenderはルート弾き中心に構成されています。
サビからルート弾きに突入します。
他の楽器も単純な演奏なので、歌が目だちます。まっすぐに気持ちを歌ったこの曲にぴったりのアレンジです。
こういうバラード曲でもルート弾きは使えます。
また、JUDY&MARYというバンドの「小さな頃から」というバラード曲もルート弾き中心に構成されています。
この曲はギターが弾きまくっています。
これだけギターが活躍するには余白が欠かせません。
そのためベースはルート弾きでシンプルに弾いています。
王道の疾走感あるルート弾き
昔BOOWY※というバンドがいました。
そのベーシスト、松井常松さんはルート弾きで有名な人です。
※BOOWY=氷室京介、布袋寅泰などが在籍したビート系バンド。その後のビジュアル系バンドなどに大きな影響を与えた。
松井さんがルートで土台をしっかり作ったからこそ、布袋さんのギターは自由羽ばたけた、ともいえます。
ルート弾きとは?ルート弾きのメリット・デメリットまとめ
というわけでルート弾きについてや、メリット・デメリットについて見てきました。
まとめると
- ルート弾きとはほぼルートで構成される弾き方
- ルート弾きは歌や他の楽器が活躍できる、目立たせることができる
- ルート音を安定させることができる
- リズムが安定する
- 曲のコード感がでる
- 他の楽器が活躍できる
- シンプルで味気なく感じることも!
- コード感が出せないので、他の楽器がカバーすることも!
ルート弾きは地味なようですが、場合によっては良い仕事をするのですね。
といってもデメリットもあるので、上手く使いましょう!
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