スケールを覚えても使いこなせないことってありませんか?
そのスケールからどうやってフレーズを作ればいいか分からないですよね。
フレーズ作りは基本的には出したい音を出します。
自分の頭の中で鳴っている音を探してベース上で再現するのがいいと思います。
ただ
- どうしても思い浮かばない
- 手癖ばっかりになってしまう
- フレーズの幅を広げたい
という人はスケールを試してみましょう。
ここではスケールからフレーズを作る方法を紹介します。
スケールからフレーズを作るアイデア
まずはダイアトニックスケールをドレミファソラシドと弾いてみましょう。
その後は「ドシラソファミレド」と高い音から低い音へも弾いてみます。
どうですか?
これだけでも何か 自分の曲のフレーズに取り込めたりしませんか?
あるいはペンタトニックスケールで「ドレミソラド」と弾いてみましょう。
これだけでもなんとなくアイデアが出てきます。
それができたら4音階進んで3音階戻るという練習をします。
これは「ドレミファ」まで行ったら、次は3音階戻り、「レ」の音から始めます。
そして「レミファソ」と弾きます。
またひとつ戻って「ミ」の音から始めます。
「ミファソラ」と弾きます。
その後はまたひとつ戻って「ファ」の音から始めます。
「ファソラシ」ですね。
最後はソから始まって「ソラシド」となります。
わかりましたでしょうか?
同じことを高い音から始めて低い音に戻る練習もします。
高いドから初めて「ドシラソ」、シから始めて「シラソファ」続いて「ラソファミ」 「ソファミレド」で終わります。
これをいろんなポジションで弾けるようになるとちょっとだけフレーズの幅が広がりますよ。
それからこの練習を応用して
- 3音階進んだら1音階戻る
- 始めに1音階戻って2音階進む
- 3音階進んで2音階戻る
など、色々応用が利きます。
こんな風に自分で考えてやってみるとなかなか面白いですよ。
これらを
- マイナー ダイアトニック
- マイナー ペンタトニック
などなど、色々なスケールで試すと、さらにフレーズの幅が広がります。
注意点
あくまで練習メニューなのでこれをそっくりそのままフレーズとしては使えないでしょう。
しかしアイデアとして進んで戻る戻って進むということを覚えておいてください。
結局フレーズは人の感情の揺れ動きの表現
なんでこれだけでフレーズになるかというと、
結局音楽などの時間の経過を追えるアートって、
人間の気持ちの時間経過をトレースしているんですよね。
難しい言葉ですみません。
ようは気持ちの揺れ動きを表現しているのですね。
そのため、進んでいるけど、少し戻ったりするんです。
あるいは特定の音に戻ったりというフレーズの作り方もあります。
あるいは特定の音を越えない(越えられない)フレーズの作り方もあります。
これってみんな、人間の心そのものですね。
つまり人間の気持ちを表現すれば、良いフレーズが出来ます。
そしてそれが人々の共感を得られればなおさら良いです。
だからオジサンの音楽は抑揚が少ないんです。
オジサンの音楽って安定しているけど、おもしろくないことがあります。
逆に若者の音楽は起伏に富んでいて面白いことが多いです。
これは感受性の問題だと思います。
逆にオジサンでもこの「感情とフレーズ」の原理を理解すれば、意図的に抑揚の効いたフレーズが作れます。
ぜひ頑張ってみてくださいね。