こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
ギターの音を拾うピックアップ。
ピックアップにはシングルコイルピックアップとハムバッカータイプ他があります。
もともとはシングルコイルピックアップのみでしたが、発展系として、ハムバッカーが登場しました。
ただし、発展と言ってもハムバッカーにもメリットとデメリットがあります。
今日はそんなハムバッカーピックアップの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
ハムバッカーの仕組み
ハムバッカーはシングルコイルを2つ並べた形をしています。一つはN極を弦に向け、一つはS極を弦に向けています。
弦振動は磁束密度変化となって拾います。
一方、ノイズは電磁結合として拾います。
ピックアップの方向を逆向きにして、ノイズを打ち消しています。
弦振動(磁束密度変化)は倍増するように、逆にノイズ(電磁結合)は打ち消すように設計されています。
こうして弦振動は2倍拾うのに、ノイズは打ち消しあうピックアップが成り立っているのです。
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ノイズを除去して出力!
ハムバッカーはノイズを減少させて結果的にギターの音を強調を出力します。
ハムバッカーとは、「ハム(電気ノイズ)をバック(戻す)」という意味です。
シングルコイルですとどうしても拾ってしまう電気音、コンセントや電波などの音がノイズになってしまいます。
具体的には「ジーーーッ」というノイズ等ですね。
これらのノイズを減らす特徴があります。
ハムバッカーは音が太くパワーがある
ハムバッカーは音が太いです。ノイズも少ないし、中音域が強調されます。また、倍音もシングルコイルとは違った感じがあります。
そのためハムバッカーは音が太い、と認識されています。
また、一般的にパワーがあるとされています。
確かにハムバッカーのギターはパワーがありますよね。
もちろんジミ・ヘンドリックスのようにシングルコイルのギターで野太い音を出すギタリストもいますけどね。
また最近ではシングルコイルでもハムバッカーの仕組みを取り入れたピックアップもありますし、太い音がするものもあります。
歪ませた音がきれい
また、ハムバッカーは歪との相性がよいと感じます。パワーがあるので、音が歪みやすいのですね。
和音で鳴らすと音が混ざり合って聴こえます。
また、単音でギターソロなどを弾くと伸びやかな音が出ます。
クリーンだと、甘く暖かいきれいな音が出る
歪ませるとパワー感のある音になるハムバッカー。クリーンで鳴らすと甘い音になります。そして暖かみのある音です。
また、きらびやかな音になります。
ノイズが少ないので、とてもきれいに鳴ります。
シングルコイルのきれいさとはまた違ったコロコロしたような音になります。
音のレンジは狭め
ハムバッカーピックアップは音のレンジが狭めです。
余計な音域がカットされるような効果があります。
そのためバンドで抜けない場合があります。
コイルが2つ付いているため、電気抵抗が増えます。そうすると簡単にいうと抵抗に弱い高音が削られます。
そのため中音域が強調された音になります。
そうすると中音域はよく聴こえるけど高音域が弱い、となります。
結果的に音のレンジが狭くなるのですね。
意外とバンドの中で抜けない
ハムバッカーはバンドの中で意外と抜けない、ということを聞きます。
例えばイエロー・モンキーの菊地英昭さんなどもそういう理由でシングルコイルを使うことがあるそうです。
ハムバッカーは中音域が豊かな反面、レンジが狭くなり、結果的にバンドで抜けなくなる、ということがあります。
ただし絶対抜けないということではなく、音作りや弾き方でカバー出来る部分もあります。
ギターのハムバッカーピックアップの仕組みと特徴。メリット・デメリットは?まとめ
というわけでギターのピックアップ、ハムバッカーについてみてきました。
まとめると
- ハムバッカーピックアップはギターの音を拾うためのピックアップの一種で、シングルコイルピックアップと比べて進化した形態。
- ハムバッカーの特徴は、2つのシングルコイルを組み合わせてノイズを減少させ、音を強調すること。
- ハムバッカーは音が太く、中音域が強調され、歪ませた音でもきれいに鳴る。
- クリーンな演奏では暖かくきれいな音が出るが、音のレンジは狭く、高音域が弱い。
- ハムバッカーはバンドの中では抜けにくいが、音作りや弾き方で対処できることもある。
ということでした。
ご参考になさってくださいね!