弦のテンションを上げると何がいいのか?強いテンションによるメリットとデメリットとは?

ギターやベースで、弦のテンションを稼ぐ(上げる)人がいます。

普通、テンションが下がったほうが、弾きやすい気がしますよね?!

それなら、弦のテンションを稼ぐ(上げる)と何がいいのでしょうか。

そこで今日は弦のテンションを上げることによるメリット・デメリットを解説したいと思います。

※注:このページでは張力が強いことをテンションを上げるテンションを稼ぐ、テンションが強いと3つのパターンで表現しています。
すべて同じく、「張力が強い」ことを意味します。
各セクションごとに必要に応じて表現を分けています。
それでは弦のテンションを上げるメリットから、解説していきます。

弦のテンションを上げることによる、音の安定

弦のテンションが上がると音が安定します。

張力が強いので弦が暴れません。

その為、音程が変化しにくいです。

また、弦のテンションが強いのでフレットに当りづらく、クリアな音になります。

「じゃりっ」とした歪み音が出にくくなります。

弦のテンションを上げることによる、ピッキングのしやすさ

弦のテンションを上げる(強くする)と、ピッキングがしやすくなる、と感じる人もいます。

特にピック弾きの人はそう感じると思います。

テンションが緩いとピッキングによる振動幅が大きくなります。

ピックが弦に引っ掛かる、と感じる人もいます。

テンションが強いと弦がダルダルにたるみません。

なので弾きやすい、と感じる人もいます。

まあ、慣れの部分もありますけどね。

速い刻み(速いテンポでオルタネイトでズクズクやること)をやるときは試してみてください。

弾きやすく感じると思います。

テンションが強いと、弦高を下げられる

また、弦高を下げると、弦のテンションがゆるくなります。

そんな時にもテンションが稼げる(強い)セッティングだと、弦がダルダルにゆるんだりしません。
それでは弦のテンションを上げると、どんなデメリットがあるのでしょうか。

弦のテンションが強いと、弦を押さえづらい

弦のテンションが強いと、押さえづらいですね。
弦が固く、押さえるのに力が要ります。

フィンガリングしづらいので、速いフレーズなどが出来づらくなります。

弦のテンションが強いと、音が良くない?!

先ほど弦のテンションが強いと、「クリアな音になり、安定する」と書きました。
しかしあまりテンションが強いと、音が詰まるような感じになり、うまく音が響かなくなります。
ここら辺はバランスです。

少し弦高を下げて「ジャリッ」とした歪み音が好きない人もいます。

自分の好みの音が出るように調整してみてくださいね。

弦のテンションを上げると何が良いのか?まとめ

弦のテンションを上げるメリットは

  • 音が安定し、クリアになる
  • ピッキングしやすくなる
  • 弦高を下げても、音がダルダルになりにくい

といった効果がありました。

一方弦のテンションを上げるデメリットは

  • 弦を押さえづらい
  • 音が詰まり、響かない

というデメリットがありました。

テンションの変化は、こんなに色々な影響があるのですね。

「弦のテンション下げ方・上げ方」という記事を参考に、自分のちょうどよいポイントを見つけてくださいね。