今あるベースに愛着がある、あるいは新しい楽器を買うお金がない。
そんなときどうしますか?
今ある楽器で、なんとか音が良くならないものか。
今日はそんなときの工夫を考えてみました。
ベース・ギターの音を良くする方法①まずは弦を変える
ベースやギターの弦を変えると音が変わります。 これ、当たり前なんですが、弦で全然変わるのですよね。
直接に音を発生させている部分なので、弦は重要です。
ベースの弦といっても色々あります。
また皆さんの好みも千差万別ですよね。
なので自分はどのあたりの音が好みなのか、一度考えてみましょう。
ダダリオの弦
ダダリオの弦はメーカーによると
XL ProSteelシリーズは、D’Addario弦の中でも最も磁力が強くブライトなサウンドのエレクトリックベース弦です。
特殊な合金を使用することで、豊かな倍音成分と煌びやかで高域と低域のバランスに優れたサウンドで、スチール弦を使用するプレイヤーの理想ともいえる「ピアノ・トーン」を実現しました。 ProSteelはスチール弦における全く新しいサウンドなのです。
https://kcmusic.jp/daddario/bass.htmlより引用
ダダリオにも色々なシリーズがありますが、全体的には
- ブライト(明るい)で、
- 伸びやかなサウンド
- 低音から高音までバランスがいい
といった感じです。
昔はよく使っていました。
個人的な感想では
- 素直な音
- テンションがきつい
- ピック弾きに合いそうなゴリゴリの音
という感じです。
他のサイトでは「芯がある」と書かれていますが、超個人的な意見では、芯が若干無いような気がします。
でもテンションは強めなので、ゴンゴンとした音にはなるのですけどね。
色々試してみてもいいと思いますよ。
アーニーボールの弦
アーニーボールは
以下、アーニーボールのページhttps://www.ernie-ball.jp/guitar-strings/bass-stringsからの引用です。
人気のラウンドワウンド・ベース弦は、ロック・ミュージシャンまたはファンク・ミュージシャンにピッタリなブライト・トーンを持っています。
フラットワウンド・ベースギター弦は、よりスムースでメローなフィーリングが好きなジャズミュージシャンやカントリーミュージシャンに良く合います。
という感じで、ダダリオからすると、ちょっとアピール不足というか、商売っ気がないというか。
「使ってみて、音で判断しろ!」ということですかね。
参考までに使用アーティストは
ポール・マッカートニー、トニー・レヴィン、マーク・ホッパス、マイク・エレーラ、ジョニー・クライスト、デイヴ・ラルー、ジョン・マイアング、ホアン・アルデレッテといった著名なベーシストもアーニーボールのベースギター弦を使っています。
ということです。
ページにはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのベーシスト、ティム・コマーフォードさんも載っています。
でも使用アーティスト名のところには書いていません。
ミュージックマン・スティングレイのベース(アーニーボール傘下)を使っているから掲載されているのかな?
個人的にはアーニーボールはあまり使いませんでした。
楽器屋さんにダダリオが無いときに買っていたくらいです。
ちょっと音がきれいすぎるというか、弱い感じがするのですよね。
いや個人的な感想です。
弦がつるつるして弾きやすかったことを覚えておいています。
よかったら試してみてくださいね。
アーニーボールのギター弦は?
アーニーボールのギター弦はなんというか、弦自体がつやつやしています。
ダダリオは金属そのもの!、素材そのものの感じですが、アーニーボールのプレーン弦は磨きがかかっています。
これが音にも影響します。
なんというか、上品な音がします。
おすすめ!エリクサーのベース弦
色々試してみて、最終的に行き着いたのはエリクサーです。
なぜ私がエリクサーを選んでいるか、というのは以下の記事を御覧ください。
エリクサーのベース弦のよさとは?【ベースの音に芯が出ます】https://bassguitarband.com/elixir/
エリクサーの良さを簡単にいうと
- 芯のある音
- コーティングしてあるので、弾きやすい
- コスパがいい
ということになります。
なので個人的にはおすすめです。
エリクサーのギター弦は?
エリクサーのギター弦ですが、個人的にはあまり好きではありません。
なんというか、ギターのザクリ感(解りますかね?この表現)がなくなるんですよね。
ベースの場合、適度に倍音が消えてくれて、芯が出る音になりました。
でもギターはバンドの花形の楽器です。
ベースのように縁の下の力持ちだけではないです。
今自分のギターにエリクサーのギター弦を張っていますが、個人的には他の弦をおすすめします。
超おすすめのギター弦!「ROCKERS ギター弦」
これこれ!これです!!この弦が大好きなのです!
どこが好きなのか、というと
- 芯があって
- 倍音が豊富
- ザクリとした感じの音。
うまく表現出来ませんが、良い音です。
また、弦高を低くしてもビビることが少なく、音の伸びも良いです。
ソロを弾いても気持ちいいし、カッティングも最高。
一度試してみてください!きっと気に入るはずです!
ベース・ギターの音を良くする方法②弦高を調整する
弦高の調整をなめてはいけません。 弦高を変えるだけで音が全然変わります。
具体的には
- 高くすれば 塊感のある音、芯のある音に(倍音少なめ)
- 低くすればフレットノイズやフィンガーノイズなど(倍音が豊富)
古い話ですが、BOOY(注・氷室京介、布袋寅泰のいたバンド)のベーシスト、松井常松さんはかなり弦高が高かったです。
レッチリ(レッド・ホット・チリペッパーズ)のベーシストのフリーもかなり弦高が高いです。
また、弦高を低くすると 弦高を低くするとフレットノイズなんかも入ってジャリッとした音になります。
このあたりは好みなんですよね。
以前Twitterでアンケートしたときも、色々な方がいらっしゃいました。
それでは質問させてください!
弦高は高い方ですか?低い方ですか?ギタリストでもベーシストでも答えてオッケーです!よろしくお願いいたします!!— ピンバタ オリ (@pinbutter) September 13, 2018
弦の高さに関しては、過去の記事に詳しく書いたので参考にしてみてください。
弦高の高低のメリット・デメリットhttps://bassguitarband.com/string-height/
弦によって音量が違う時の対処方法https://bassguitarband.com/strings-volume/
ベース・ギターの音を良くする方法③ピックアップの高さを変える
これは弦高の問題 を変えることにも共通します。
ピックアップと弦の距離で音がだいぶ変わります。
ピックアップを弦に近づけるとパワーのある音になります。 逆に輪郭はなくなってきます。
ピックアップから離すとパワーはなくなりますが、輪郭のある音になります。
ベース・ギターの音を良くする方法④ピッキングするポジションを変える
4番目の方法として、ピッキングするポジションを色々変えてみましょう。
ネック寄りで弾くと明るくパンクな音がします。
ブリッジ寄りを弾くと、固く締まった音がします。
中間で引けばその中間の、コシのある豊かな響きになります。
これは LUNA SEA の J さんが言ってたのですが「ネックからブリッジの間にものすごく可能性がある」ということです。
この弾き方で色々調整できちゃうんですね。
ベース・ギターの音を良くする方⑤ブリッジミュートをする
ブリッジミュートしながら弾くと芯のある音が出ます。なぜかというと、倍音が抑えられ、音の芯の部分だけ出力されるからです。
また、音が良いということと違うかもしれませんが、ノイズも少なくなります。
ギターだと、布袋寅泰さんのキレのあるプレイはブリッジミュートから生み出されています。
あの人はギターソロを弾くときもブリッジミュートしながら弾いたりするそうです。
1曲まるまるブリッジミュートをして弾くというのも面白いですね。
それから亀田誠治さんがピック弾きをするときは、ほとんどにブリッジミュートをしながら弾いているそうです。
なぜブリッジミュートをするのか?と問われた亀田さんは「なんとなく」と言っていました。
ノイズ対策、というより、ブリッジミュートした音が好きみたいです。
ブリッジミュートをすると、ノイズが少なくなったり、倍音か押さえられて基音がより前に出てくる、など、色々な効果がありますので試してみてくださいね。
ベース・ギターの音を良くする方⑥ネックを握り込み過ぎない
クラシックフォーム(フィンガリングの手の、親指が立っているフォーム)で弾くと微妙に音が変わります。
握り込むとネックの振動が抑えられ、音の響きが少なくなります。
握り込まないと、音が響くようになります。 微妙な違いなんですけど、響きに違いがありますよ。
ラウドネスの高崎晃さんは以前のインタビューで「完全に親指を離して、残りの4本の指だけで、フィンガリングする」こともあるそうです。
その方がギターの音が響くと言っていました。
さすがにベースはしっかり押さえないと音がでないとは思います。 でもクラシカルフォームならそれに近い効果は得られると思います。 試してみてくださいね。
ベース・ギターの音を良くする方⑦改造する
今まで、調整とか、弾き方などで音を変える方法をお伝えしてきました。
でも、もっと簡単に音を良くしたいなら改造ですね。
改造というと自分で出来る簡単なものから、難しいもの、ショップに任せたほうが安心のものなど色々あります。
改造の箇所としては
- ブリッジを変える
- ピックアップを変える
- 塗装を剥がす
などがあります。
まず、ブリッジを変えてみましょう。ベースでいうと、定番はバダス・ブリッジですね。ブリッジ自体が大きく、頑丈にできています。
プレベやジャズベみたいな「鉄板を曲げただけ」のものではありません。 しっかりと鋳造(溶かした金属を型に流してつくる)されています。
ブリッジはボディーに接している部分が多いほど、音の立ち上がりが速くなります。 テレキャスターもブリッジがボディーに接している面が多いです。 テレキャスターのあの、音の立ち上がりの速さはブリッジがミソなんですね。
バダスブリッジもそういう効果があり、音の立ち上がりが速くなります。
また、ピックアップを変えるのも効果があります。
これは色々なピックアップがあります。
音の輪郭が出てくるようなものから、ハイパワーなもの、プリアンプが搭載されているものなどです。
電気系統なので、なるべくショップで改造するようにしましょう。
それと塗装を剥がすこと。これ、昔やりました!
安いギターやベースって、アクリル塗装といって分厚い塗装がされているんですよね。
この厚い塗装が音に影響を与えます。
だからこれを剥がすのですね。
最後に 楽器を変えるのもあり!
最後に、どうしても理想の音にならなければ、やはり違う楽器を買ったほうがいいです。
違う楽器はやっぱり違う音が出ますからね。
今はオークションサイトやフリマアプリがありますから、色々買って、気に入らなければまた売ればいいです。 色々試してみてくださいね!!
※もう少し本格的に改造したいという方はこちらの記事をご参照ください。↓↓