https://twitter.com/pinbutter/status/1131514985719377920?s=19
イコライジングって奥が深いですね。
イコライザーというのを買って少し弄ってみました。
なんと言うかイコライジングは奥が深い。
基本的にはイコライザーはかまわない?
基本的にその楽器はその楽器の出てる音を再現してやればいいと思います。
基本はイコライザーを構う必要はないんです。
楽器本来のポテンシャルが最大限に活かされればをかまう必要はないんです。
それでもイコライジングする理由
ただそうは言ってもバンドのアンサンブルの中、被ってしまう音域が必ずあります。
なので自分の音が抜けるために出さなきゃいけない音域というのがあります。
また、小さくした方がすっきりする音域も出てきます。
そんな時にイコライザーを使うんですね。
このイコライザーの説明書を読んでいて面白かった点があったのでいくつか紹介します。
聞こえない音域をカット!
まず聞こえない音は思い切ってカットするという発想です。
例えば低音すぎて聞こえない音は思い切ってカットしましょう。
これは少し音をその音域の音を下げるということではないです。
いらない音をまるっきりカットしてしまう、というのが面白いです。
ベースなどであまりには低すぎる音はカットします。
そうしないとバンドの中でモーモーと音がこもってしまってスッキリしないんですよね。
こういう一番低い音をまるっきりカットしてしまうという方法です。
例えば40Hz以下の音をカットするハイパス・フィルター(ローカット)などがありますね。
アクティブピックアップを搭載した楽器だと最初からいらない音域をカットしている場合があります。
ベースなどでもスティングレイのベースは 超低音をカットしてすっきりした音を実現しています。
ジャズやクラシック系のエンジニアの中には、原音をなるべく忠実に再現したい、という信念を持つ人もいます。
こういう人たちがローカットのみという使い方をします。
特定の音をブースト!
それから逆にブーストするために特定の音域を上げるという方法ももちろんあります。
冒頭にも書きましたが自分の音が バンドのアンサンブルで抜けるためにはどうしても自分の得意な音を伸ばしていく必要があります。
平均的に合格点をとるよりもひとつ抜きん出たものがあるほうが人間として輝くみたいなものですね。
元々その楽器には特有の音域があります。
ベースにはベースの音域、ドラムにはドラムの音域、ギターにはギターの音域、ボーカルにはボーカルの音域というのがあるんです。
その中で他のアンサンブルとも他の楽器とも比較的被らずに自分の得意な音、美味しい音をイコライザーで持ち上げてあげる、というやり方です。
気をつけないのはたいのはその音だけ上げすぎないこと。
その音だけ上げすぎると他の音域との差が際立ちすぎておかしな音になってしまいます。
この辺はバンドのアンサンブルの中で調整していくしかありません。
なぜならバンドのメンバーが出す音にもよりますし、その日のお客さんの入り方やレコーディングの場合にもまた違ってくるからです。
自分の出したい音を決める
イコライジングの基本がわかったら、それをどのように使うかが課題になります。
自分の音をよく聞き、出したい音を決めます。
そしたら、何度も何度も試行錯誤をして自分のしっくりくる音を見つけましょう。
例えばですが、料理人は日々違う素材が入荷してくるの中で、一定の味を出し続けます。
もちろん原料の目利き、選別も大切なのですが、自分で味を覚えていてその味を再現するために調整することができるそうです。
ちょっと塩気が足りなければ塩気を足す、旨味が足りなければ旨味を引き出すための工夫をする、香りが少なければ香りが飛ばないような工夫をする、ちょっと臭みがある場合は臭みを抜く、などいろいろなテクニックを使います。
音楽をやる人も同じですよね。
- 低音が足りなければ低音を出す
- 高音が足りなければ高音を出す
- 抜けるために歪みを出す
- バンドに厚みが欲しい場合は低音を出す
- バンドのサウンドを軽くしたければ高音中心に出す
ということです。
自分のベストな音を覚えていてそれを再現する為に多少その日のコンディションが違ったとしてもその音に近づけるために 色々調整する。これが 本当のミュージシャンではないかと思います。
偉そうですみません。
自分の好きな音を覚えているということは耳が良くないといけませんね。
耳を鍛えるために普段から音楽を聴いた時に、この音はどういう音域が出ているのか、どういう調整がされているのかということを意識して聞いてみましょう。
あるいは耳コピするというのもいいですね。
身も蓋もないけど、音抜けする楽器は存在する
身も蓋もない話ですが良い楽器は良い音がします。
またイコライザーで調整しなくても抜けてくる楽器というのはあります。
こういう楽器に出会うと、特にイコライザーで構わなくても音が前に出てきます。
色々試奏してみて自分にしっくりくる楽器を見つけるのも大切ですね。
イコライザーの使い方まとめ
ということでイコライザーの使い方について見てきました。
- イコライザーは基本的には構う必要はない
- ただアンサンブルの中で必要な時に使う
- いらない音を大胆にカットする使い方
- 自分の欲しい音をブーストする 使い方
- 自分のベストの音を覚えている必要がある
- 身も蓋もないけど良い楽器は良い音がする
ということでした。参考になったら幸いです。