SHOWROOMを作った前田裕二という人の本を読んでいます。
彼は小学生の時に両親を失い、以来兄と二人で生きてきたそうです。
生きるために弾き語り
生きていくためにアルバイトをしようにも、小学生をアルバイトで雇ってくれるとこなどどこにもなく、弾き語りをして投げ銭で小遣いにしていたそうです。
この時のエピソードが参考になります。
お客さんの観察が大事
観察①目的にあうお客さんがいる地区を選ぶ
最初下町で弾き語りをしていたのですが投げ込まれるお金が100円とか50円とか大変少なかったそうです。
前田さんの目的は「お金を稼ぐ」こと。
お金を持っていない人からは稼げません。
そこで彼はお金持ちのいそうな白金に移って弾き語りを始めました。
観察②お客さんの聴きたい曲を見極める
お金持ちがいそうな地区で以前と同じ曲をやっていたのですが、なかなか受けない。
遠巻きに見てはくれるけど、お客さんの心に刺さらない。
これじゃまずい。生きていけないわけです。
その時、お客さんをよく観察してみると上品な女性か多い。
そこで彼は自分のやりたい曲ではなくて、お客さんの聴きたいであろう曲を始めます。
おそらく好きな曲は1980年代の歌謡曲だろう、と検討をつけて、曲を練習します。
そしてそれらの曲を披露すると、お客さんが増えていったそうです。
観察③お金をもらうにはどうすればいいか
ただお客さんが増えたのは良いのですがお金を入れるってくれる率がすごく少なかったそうです。
そこでリクエストを受け付けることにしました。
リクエストを受けることはある意味、能動的な観察です。
こちらから踏み込んでお客さんの需要を掘り出す。
それからリクエストにはもう一つよいことがありました。
それは自分のリクエストのに答えてくれた、というお礼感というか、お客さんの満足が全然高まったそうです。
何かしてもらったら、何か返さなければいけない。
という返報性の原則でお金をくれるようになったのですね。
前回の前田さんの記事にあるように、お客さん一人のために歌うことにしました。
そうするとそのコアなお客さんが投げ銭をたくさんくれるようになったのです。
つまりお客さんが感じる特別感。
この特別感をつかむにもよく観察することが大切です。
お客さんが何を特別と感じるのか、
それぞれ人によって違います。
観察するには何かこちらからアクションしてみて その後のリアクションを観察するということが必要になってきます。
先ほど触れた「能動的観察」です。
もちろんただ見ているだけでも十分勉強になるのですが
何かプレゼントしたらいいんじゃないかとか、
お客さんとたくさん話してみて嬉しそうな顔をしていたな、とか。
お客さんと接すると見えてくるものがあるはずです。
そこをすかさず観察しておくということなんですね。
そ
れにしても前田裕二さんなかなか良い本を書いてます。
石原さとみさんも好きになっちゃうわけですね。
悔しいけどとても勉強になります。