B’zはよく「パクリ」と言われたりしますよね。
また反対にオマージュだ、とも言われます。
B’zを好きじゃない人が「パクリ」と言っていて、B’zを好きな人は「オマージュ」と言っている印象です。
実際どうなのでしょうか。
B’zの元ネタはばれている?
B’zがあまり好きではない友人は「ばれないと思っているのだろうけど、音楽好きにはばれている」と言っていました。
B’zの主張
ただ、以前、雑誌のインタビューで、
「好きな音楽に対して、同じか、それ以上のクオリティでやれる自信があるのでやっている」
と、パクリ、オマージュを認める発言をしています(20年以上昔のインタビューで、何の雑誌かは忘れました)。
なので、友人のいう「ばれないと思っている」には当たらないかな、と思います。
オリジナルと勘違いしている人にとってはパクリになるのでは?
私も、昔はオマージュだと知らずに、 色々な曲を聴いてそれをB’z のオリジナルだとして楽しんでいました。
私が初めてB’zのオマージュ曲に衝撃を受けたのはFarewell songという曲です。
エンディングを何気なく口ずさんでいたのですが、ある日、ラジオからビートルズのヘイ・ジュドーが流れてきて驚きました。
エンディングの「ナナナ」のハミングが同じじゃないですか!!
なにかがっかりしたのを覚えています。
だって好きな曲(フレーズ)だったのに、ビートルズの曲かよ!ってなりますよね。
まあそこからヘイ・ジュドーを知って、ビートルズを聴くようになりましたけどね。
元ネタが分かってる人は「あーこれはあの曲からの引用ね」と楽しめるかもしれません。
しかし当時の私のように何も知らないで聞いてB’zのオリジナル だと思って楽しんでいた人はどうなのでしょうか。
そのように若干疑問が残ります。
元ネタがリバイバルされるのは功?
また、元ネタにたどり着いて逆に元ネタが好きになった人もいるでしょう。
そういう意味では B’z の功績もあるかもしれません。
ただ本当に音楽を楽しんでいてそれがB’zのオリジナルじゃなかったと知ったらどう思うのか。
しかもちょっと似てるだけじゃなくて、そっくりそのまま。
まあこれでパクリだと訴えられていないのでその辺はB’zさんも根回しが上手なのか著作権料を少し払っているのかとも思いますね。
もちろん B’z は好きですし、元ネタよりクオリティが落ちる、とも思っていません。
また、元ネタがさらに輝くようにもなっていると思います。
B’zのオマージュ曲いろいろ
というわけで、B’zのオマージュ曲についてみていきましょう!
B’zのFarewell songとビートルズヘイ・ジュドー
最後の「ナーナナ」というハミングの部分がそのまんまです。
B’z 憂いのGYPSYとAerosmith What It Takes
これも初めて来た時は B’z のオリジナルだと思って楽しんで聞いていました。
後からエアロスミスのからの引用だと知りました。
そこからエアロスミスを聞くようになったので まあ win-win の関係ともいえなくもないですよね。
B’z「BLOWIN’」とGrand Funk Railroad「We’re An American Band」
この辺りも似ています。
B’z「Time Flies」とMichael Jackson「BEAT IT」
この辺りも似ています。
B’zはパクリかオマージュか?最後に
というわけでB’zはパクリかオマージュか?
ということについて考えてきました。
過去の私のようにB’zの好きなフレーズが実はビートルズだったと気がついてがっかりショックを受ける人もいるでしょう。
これはパクリだ引用だオマージュだという意見ではなく、私個人の感想です。
だって私がショックを受けたのは間違いなく事実ですから。
ただじゃあそれが悪いのかと言われると引用元のアーティストたちも納得しているし、訴えられないということは何らかの了解があるということなのでしょう。
そして今の私の気持ちとしては
どっちでもいい、B’zは好きだよ、ということです。
結構こういう引用や元ネタをそっくり使うというのは ラップの世界では半ば常識となっています。
パクリパクられトラックを使って新しい言葉を乗せる、ということが普通に行われています。
また、まったくのオリジナルというのはアートでも学問でも存在しません。
何かの元ネタがあって、その上に成り立っています。
いわゆる「巨人の肩に乗る」というやつですね。
とはいえ
それをやりすぎた Dragon Ash は Zeebra に公開処刑されてますね。
なので程度にもよるし、人間関係にもよるしなかなか難しい問題ですよね。
パクりかオマージュか白黒はっきりさせようみたいなテーマにしてしまいましたが、引用元のアーティスト次第ということなんですね。
世の中なかなか白か黒かで割り切れるということはないんですね。
ビートルズのメンバーはB’zが引用したからといって文句功をいうような小さい人達じゃないと思います。
B’z も巨大な存在ですがビートルズはもっと巨大だからです。
オノ・ヨーコ(ジョン・レノンの奥さん)さんあたりは何か言うかもしれませんが。
またアーティストによっては引用をされると嬉しいという人もいるようです。
特にビックなアーティストはそうですね。
エアロスミスやビーズ ビートルズなど B’z が引用してきたアーティスト達はとてもビックな人たちです。
そういうビックなアーティストは細かいことはないです。
むしろ自分たちの曲を温め直してくれてありがとう、ということですね。
ほらカバーソングってその元ネタもまた流行ったりするじゃないですか。
そんな風に引用元にも利益があったりするのですね。
エアロスミスだって Run DMC が「ウォーク・ディス・ウェイ」をカバーした時、エアロスミスの元曲も注目されましたからね。
なんならエアロスミスのスティーブンタイラーは Run DMCの PV に出てましたからね。
大御所は自分達のフォロワーをうまく使ってビジネスをするのが上手いですね。
そして小さな人に限って重箱の隅をつついて「パクリだ!」と言っている気がします。
ぼくはB’zのCDは5枚だけ持っています。洋楽のCDはたくさん持っています。そして、B’zのファンです。何年も前に、B’zを検索した時、「B’zだけが、ひどい、洋楽のパクリである。」、という文章を、たくさん見つけました。ブログや掲示板に「B’zだけが洋楽のパクリである。」と、多くの人が書いていました。「B’zだけが洋楽のパクリである。」、という意見には、同意できません。
そのままメロディーを借りてくる、これは、洋楽でも同じです。洋楽にも元ネタはあります。ミュージシャンのインタビューを読めば分かるし、CDを聞けば、元ネタがたくさん、見つかります。日本のバンドの悪口を言い、外国のバンドには元ネタがない、というのは、間違っています。洋楽でも、多くに曲には、元ネタがある、という理論は、正解だと考えます。そして、日本の他のバンドの曲にも、元ネタがあります。
Jポップの有名なアーティストの元ネタが、たまに、ネットに書いてあります。
他のJポップのアーティストも、他のアーティストから、メロディーを借りています。そして、歌物の曲は、ほとんどの曲に元ネタがある、という持論は、それほど的外れではないと考えます。さらに、アーティストがメロディーを真似しても良いと考えます。元ネタを見つけても、真似している曲を、自分なりにCDで、楽しみながら聴いています。さらに、「パクリ」、ではなく「引用(いんよう)」、という表現を、個人的に使っています。
*「洋楽」・・・アメリカ、イギリスの歌物全体を指します。
*「元ネタ」・・・真似された、メロディーのこと。
*「引用」・・・他の文章を引くこと。音楽の場合「他のメロディーを真似すること。