日本のギタリストってあんまりアドリブをやらなくないですか?特にメジャーな人気があるアーティストほどそういう傾向にあります。
日本人は技術が未熟でアドリブができない、という人もいます。しかし大半の人はそういうわけではないんです。
メジャーでも技術を持った人はいくらでもいます。
なぜ日本のギタリストはアドリブをやらないのか?
それではなぜソロなどで、アドリブをやらないのでしょう。
昔、布袋寅泰さんが言っていたのは 「俺のファンは CD をじっくり聴き込んでからライブに来る。とするならばそのCD通りに弾かないとがっくりされちゃうと思う。だからライブでは基本的にCD 通りに弾く」と言っていました。確かB’zの松本孝弘さんも似たようなことを言っていたと思います。この二人ならアドリブで弾けるはずなのにやらないのはそういう事情だったのですね。
そうなんです!これ僕もそう思うんですよね 。
昔ディープパープルだったかな?アルバムをじっくり聞いてそしてライブ音源を聞いたら全然違うことやってるじゃないですか?!なんかがっくり来ちゃったんですよね。
得てして外国人は ライブではレコード(録音されたもの)通りになんか弾かない、という人が多いです。お客さんも自分も「飽きるから」というのがその理由だそうです。ただ覚えられないだけなんじゃないかなとも思いますけどね笑。
その点日本人は真面目ですよね。ちゃんとお客さんの方を向いていると言うか。
まあ外国人も「驚きと新鮮さを与える」という意味でお客さんの方を向いていますけどね 。
日本人ギタリストと外国人ギタリストの、ギターソロにおける考え方の違い
日本人ギタリストと外国人ギタリストはギターソロについて、考え方が違うと思います。
曲を活かすために作り込む日本人
日本人ギタリストのギターソロって、割とメロディアスと言うか、作り込まれていると思います。曲を活かすためのギターソロを緻密に作ったりします。
また、メロディーをしっかり聴かせる、というギタリストが多いような気がします。
外国人は音楽を「感じている」
一方外国人は高崎晃さんが以前言っていたように「日本人は頭で音楽を聴く、外国人は体で音楽を感じる」のかもしれません。
外国人ギタリストは弾いている本人も驚くようなメロディを即興で作り出します。それは考えずに「感じた音をギターで出す」からでしょうか。時には素晴らしいソロになりますし、時にはメロディアスな感じがしない時もあります。
メロディを聴かせるというより、エモーション、気持ちを聴かせる、といった感じでしょうか。日本人ギタリストのように「頭で考えて作り込む」という感じではないですね。
それと外国人ギタリストはお客さんを飽きさせないように、アドリブをやるのだと思います。
ライブは”生もの”だから、一度しか弾かないソロを弾いている。それはそれでお客さんのほうを向いていることになりますね。
ギターソロを作り込む日本人と、その時のエモーション、気持ちを重視する外国人ギタリスト。どちらも素晴らしいと思います。
日本人がアドリブやらないのも必ずしも下手だから、というわけじゃないです。
確かにその通りだと思います。かつてたくさんの外国バンドやアーチストの来日講演を見に行きましたが、原曲と全く異なるアレンジでした。外国のギタリストは自分本位な感じがしました。目立って自分のプレイが上手い事を見せつけている印象でした。特にハードロック系やジェフ ベックなどにそれを感じました。私もギターは弾きますが、アドリブってだいたい一回しか弾けないんですね。だから同じソロはまず全く同じには弾けません。加えてギタリストはより高額なオファーやレコーディングに参加したい訳ですので、できるだけステージ上でアピールしたい訳です。だからオレがオレが的な独善的で自己主張の強いプレイになってしまうのだと思います。ワールドカップでのサッカー選手のテクニック披露や野球でのそれと全く同じです。日本人は協調性が強く、独り善がりな行動は嫌がられる文化があるため、このようなプレイになるのだと思います。ギターだけでは食べて行けません。ギターはたくさんの楽器の中の一つに過ぎないのです。
HIDE さんコメントありがとうございます!! とても参考になります。
今後ともよろしくお願い致します。