倍テンの練習 グルーヴ、正確なリズム感覚を身につけよう

倍テンって言葉を聞いたことがありますか?

僕は、聞いたことはあるけど、なにそれ?っていう感じでした。

倍テンとは?

倍テンとは、倍のテンポからきた略語です。

BPM 90なら、倍のテンポ、BPM 180、ということです。

BPM 90だけど、180のテンポを感じながら演奏するということです。

倍テンの意義

それではなぜ倍テンを感じる必要があるのでしょうか?

正確なリズムで演奏するため

1つには正確なリズムで演奏するため、というものがあります。

人間は間が持たないというか、長い間隔を正確に打ち出せません。

かえって短い間隔の方が正確だったりします。

例えば10秒を正確に数えようとすると難しいです。

「1234…」と口に出してみると、間隔がバラバラなことに気がつくはずです。

でも「1とう2とう3とう4とう」のように間に「とう」を入れるとどうでしょう?

ただ数字を唱えているよりも正確に数えられませんか?

この間を埋めてリズムを正確にするのが倍テンの感覚を身につける1つの理由です。

グルーヴ(のり)が出る

倍テンの感覚を身につけるとグルーヴ(のり)が出てきます。

裏の感覚がわかるからです。

先程の「10秒の数え方」でご紹介した、「間に“とう”を入れる」を思い出してください。

“とう”の部分を意識して、場合によっては体を動かしてみます。

するとどうでしょう。

なにか踊り出したくなる気分になりませんか?

この感じ、グルーヴ感が身に付くのです。

倍テンの練習

倍テンを身につける理由はなんとなく解っていただけたと思います。

それでは倍テンの練習方法をご紹介します。

まずは表のリズム

メトロノームのクリック音を表で感じましょう。

テンポは90くらいからやってみましょう。

8ビートの2回目を空ピッキングにします。

ダッダッダッ(ッの部分を空ピッキングにする)という感じです。

空ピッキングとは左手でミュートしながらピッキングをして、ノイズ音を出すことです。

ゴーストノート、とも呼ばれます。

この練習ができたら次に進みましょう。

空ピッキング無しで表のリズム

このゴーストノートが出来たら、今度はゴーストノート無しで表のリズムのみ刻みましょう。

ゴーストノート無しだと、正確なリズム 刻むのが難しいかもしれません。

練習に時間をかけてじっくりものにしましょう。

慣れてくると表の自分の音と、裏で鳴っているメトロノームが1つに感じてきます。

メトロノームを自分で鳴らしている、という感覚を持つ人もいます。

出来ればそこまで練習しましょう。

自分のバンドの曲を裏拍で練習

それで楽しいのは自分のバンドの曲を裏拍で練習することですね。

これが楽しいです。

なんてったってノリ(グルーヴ)が出ますからね。

やっていると止められなくなってきます。

脳内からドーパミンだかエンドルフィンだかが分泌されるんですかね。

ランナーズハイみたいな状況ですね。

ある意味、ギターやベースが正確なリズムを出さなくてはいけない

ある意味で、ギターやベースが正確なリズムを出さなくてはいけないと思うんです。

ドラムって正確なリズムで叩くのは難しいんです。

だって足、手、ヒットするタイミングを合わせなくてはいけないですから。

足の筋肉、手の筋肉がきちんと機能しないとなかなか正確なリズムは叩けません。

その点、ギターやベースは右手を鍛えるだけでいいのです。

だからギターやベースの人はリズムトレーニングを頑張りましょう。

倍テンの感覚・最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

倍テンの感覚は正確なリズムの指針というか、ガイドになります。

1秒1秒数えると、間隔が空きすぎて正確に数えられません。

でも倍テンにして「1とう2とう3とう…」と「とう」を入れることによってより正確に数えられます。

このようにリズムの隙間を埋めるのが倍テンです。

そしてその感覚を身につけると正確なリズムに近づける、というわけです。

お互いに頑張りましょう。