ベースの親指弾きってご存知ですか？
文字通り親指で弾く方法です。
最近はあんまりやる人がいないのですが
YMOの細野さんや、
https://www.youtube.com/watch?v=yFtOfwlGWOA
スティングなんかはベースを親指で弾いています。
昔の人に多い印象です。
ベースの親指弾きとは？
ベースの親指弾きとは、親指をピックのようにして弦を弾く奏法です。
この時に
- 親指を下の弦に当てて止める場合
- 下の弦に当てない場合もある
などのバリエーションがあります。
そして人差し指などの他の指も組み合わせて使う場合もあります。
親指弾きのメリットは？
親指弾きのメリットを見てみましょう。
親指弾きでオクターブ奏法がやりやすくなる！
親指弾きの場合、人差し指をセットで使えます。
そうなると親指で低音弦を弾き、
人差し指などで高音弦を弾く
ということができます。
これでオクターブ奏法や弦飛びフレーズなどが比較的容易になります。
太い音が出る
後述しますが、親指弾きは太い音が出ます。
ブリッジミュートが出来る
ブリッジミュートしながら弾けるのも親指弾きのメリットですね。
また、人差し指で弾くときにもミュートをかけられます。
ピックがいらない
ピックがいらない、というメリットもありますね。
まあこれは指弾き全体に言えることですが。
これらが親指弾きのメリットです。
ベースの親指弾きのデメリットは？
親指弾きのデメリットはどんなものがあるでしょうか。
親指弾きはダウンピッキング中心
ベースの親指弾きの特徴としてはほとんどダウンピッキングのみということになります。
オルタネイトピッキングすると爪があたる
オルタネイトピッキングをすると、アップの時に親指の爪が弦に当たります。
そのためダウンピッキングとアップピッキングとで音が変わります。
なので速い音楽には向かないですね。
親指弾きで速弾き出来るか？
親指弾きは場合によっては速弾き出来ます。
ハンマリング・プリングを組み合わせたり、
人差し指を使うことでかなりの速さを出すこともできます。
親指弾きでベースを速弾きするギタリスト
ギタリストのリッチー・コッツェルンが親指と人差し指で超絶速弾きしていました。
これを見ると、親指弾きで速弾き出来ないなんて言い訳に思えてきます。
ハンマリングとプリングを適宜組み合わせることでここまで速くできるのですね。
親指弾きのサウンドは？
親指弾きのサウンドとしては太い音が出やすいです。
弦に当たる面積が多いから？なのか理屈はちょっと分かりません。
結構太い音が出ます。
また弦を叩くようにしてしたり人差し指でひっかけるようなピッキングするとパーカッシッシブな音が得られます。
スラップまではいかなくてもかなりパーカッシブで面白い音が得られますよ。
ハンマリング・プリングも組み合わせていましたね。
なのでやろうと思えばテクニカルなことも出来ますね。
親指弾きをするアーティスト
親指弾きをするアーティストを見ていきましょう。
スティング
スティングも親指弾きです。
いい感じです。
上記の曲の親指弾きはテクニック的には大したことはないです。
しかしいい感じでニュアンスをコントロールしている感じが好きです。
スティングはもともとポリスというパンクバンド出身です。
そのパンクバンドでベースを親指弾きしていたのには圧倒されます。
しかも歌いながら。
復活したしたポリスの曲では親指と人差し指で弦飛びピッキングをしたり、親指と人差し指でうまく８ビート風に弾いたり。
工夫次第ではいろいろと対応できる、ということを教えてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HPtKYbggCqE
細野晴臣
ベーシストでプロデューサーの細野晴臣さんも親指弾きです。
これが結構クセになる音で大好きです。
いかりや長介
ドリフターズのリーダー、いかりや長介さんも親指弾きです。
なぜ親指で弾くのか？
それではなぜ、親指で弾くのでしょうか？
ピックが煩わしい
いかりや長介さんはピックがあるとコントをやりづらいから、と言っていました。
いかりや長介さんはコントをやるので特殊ですね。
でもピックが煩わしい、という人は多いようです。
親指弾きには独特の音がある
前述しましたが、親指弾きには独特の音があります。
ツーフィンガーでは出来ない、ブリッジミュートしながら弾く、ということも出来ます。
また低音がよく出ます。
演奏の幅が広がる
演奏の幅が広がる、ということもあります。
前述ですが、親指と人差し指を使うことで、弦飛びフレーズが簡単に弾けます。
どちらにしても、結構難しく、制約のある奏法です。
逆にその制約が面白いフレーズを曲に与えたりします。
そこがベーシストとしての個性になります。
しかも最近は親指弾きを見かけませんので逆にやっていたら目立ちます。
ベースの親指弾きとは？速弾きも出来るの？親指弾きのメリット・デメリット。まとめ
というわけで親指弾きについて見てきました。
まとめると
- 親指弾きは文字通り親指で弦をはじくこと
- 基本ダウンピッキングのみしか出来ない
- 通常のやり方で速弾き出来ない
- ブリッジミュートしながら弾ける
- 親指弾きは太い音が出る
- 親指弾きでも速弾き出来る
- 親指弾きでやりやすいフレーズがある
- 昔は親指弾きの人が結構いた
ということでした。
というわけで、親指弾きは、古い人が多いですね。
昔は多かったみたいですね。親指弾き。
ただアップテンポの曲が増えたり、ダンサブルな曲に対応しづらく、廃れたのかな、と思います。
逆に今行えば新鮮に映りますね。
