ベースのミュートをマスターして中級者へステップアップしよう!

こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
ベースで初心者と中級者を分ける技術はなんだと思いますか?

それはミュートです。

ミュートがしっかりと出来ると、それだけで一気に中級者になれます。

ミュートをマスターすれば、初心者卒業といえます。しっかりマスターしていきましょう。

ベースのミュートとは?

ベースのミュートとは、弾いている弦以外を鳴らさないようにするテクニックのことです。

ベースは弦楽器です。なので触れていない弦の音が鳴ってしまいます。

また、ちょっと触れただけでもノイズが出てしまいます。

だからベースにとってミュートは絶対に必要なテクニックです。

※以下、右利き前提で話を進めます。左利きの人は逆にして読んでくださいね。

ミュートはどうやるの?

ミュートは、弦を押さえずに手で触れて行います。

少しでも触れていると、それだけでミュートになります。

なるべく2ヶ所以上で弦に触れる

ミュートはなるべく2箇所に触れて行いましょう。

1箇所触れただけですと、ハーモニクスといって倍音(ポーンという高く澄んだ音)が出てしまいます。

なるべく2箇所以上で触れることでハーモニクスを防げます。

右手と左手、あるいは複数の指で2ヶ所以上ミュートするようにしましょう。

左手の指(親指以外)でミュート

クラシックフォーム※で弾く時、左手の指でミュートする必要があります。

その方法は

  1. 空いた指でミュート
  2. 押さえている指の先端でミュート

というものです。

※クラシックフォームとは、左手の親指をネック裏に立てて押さえるフォームのこと。

空いた指でミュート

クラシックフォームのミュートは押さえていない指で行います。

例えば

  1. 人差し指で押さえている場合は他の指でミュート
  2. 中、薬、小指で押さえて人差し指でミュート

というものです。

人差し指で押さえて他の指でミュート

上記の画像を見てみましょう。

人差し指で3弦を押さえて中指で4弦をミュートしています(画像逆になってしまいました)。

人差し指でミュート

上の画像では中指で1弦を押さえて、人差し指で2弦、3弦をミュートした状態です。

このように空いた指でミュートというのもぜひマスターしてみてくださいね!

押さえている指の先端でミュート

また押弦している指の先端でミュートするやり方もあります。

上記画像では人差し指で2弦を押さえつつ、先端で3弦に触れてミュートしています。

なかなか難しいテクニックですが、マスターすると右手の自由度が増します。なので繰り返し練習して、マスターしてくださいね!

左手の親指でミュートする

低音弦をミュートする場合に親指を使ってミュートする方法があります。

親指を上から被せて4弦、3弦をミュートします。

親指ミュートのメリット

親指ミュートのメリットは

  1. 他の指がミュートから解放される
  2. 面積の広い親指でしっかりとミュート出来る

ということです。

親指でミュートしているので、他の指はミュートを気にせず動かせます。

また、親指は他の指に比べて太いですよね。

そのためハーモニクス(倍音)が出にくいです。

親指ミュートのデメリットは?

それでは親指ミュートのデメリットをみてみましょう。

  1. フィンガリングの自由度が減る
  2. 手が小さい人は出来ない

というところです。

親指ミュートはロックフォーム(握り込むフォーム)になります。

なのでクラシックフォームのように自由自在に指を動かせません。

ポジションを変えようと思うとスライドを多用する必要があります。

これだとスムーズなフィンガリングの妨げになります。

また、ネックを握り込んで弾くので、手の小さい人には不向きです。

バタバタしてノイズを出さないことも大事!

また、ノイズを出さないような弾き方も心がけましょう。

そのためにはフィンガリングであまりバタバタしないことも大事です。

フィンガリングでバタバタしてしまうとノイズが出やすいです。

そうするとミュートも大変になってきます。

なのでバタバタしないフィンガリングを心がけましょう。

右手の手刀でミュート

ピック弾きでミュートする時は右手の手刀の部分で弦に触れるのが基本になります。

低音弦から高音弦へと続くフレーズの時は1弦、1弦、徐々に手刀で一本ずつ弦を触ってミュートする感じです。

結構難しい感じがしますが、慣れれば割と出来るようになります。

ピッキング側の指を弦に触れてミュート

低音弦を弾くときに右手の中指、薬指、小指で弦に触れてミュートします。

上記の画像では3弦を弾いて右手の中指で1弦に触れてミュートしています。

左手でミュートしているから大丈夫、と思わず、右手ても確実にミュートしましょう。

ベースは常にブリッジミュートする?

ベースでは、常にブリッジミュートをしてノイズをコントロールしているという人もいます。

こうすると音が出なくなってしまうのではないかと思います。

しかし上手にコントロールすればちゃんと音が出ます。

ベーシストでプロデューサーの亀田誠治さんはピック弾きの時、常にブリッジミュートしているそうです。

その理由は「なんとなく」とのことです。おそらく

  1. ブリッジミュートしたサウンドが好き
  2. ノイズをコントロールしやすい

という理由だと思います。

また、ギタリストの布袋寅泰さんは常にブリッジミュートをして演奏しています。

それがあのキレの良い音サウンドにつながっています。

指弾きのミュート・弾いた指を弦に当てる

ベースで指弾きする時はアポヤンド奏法 でミュートします。

アポヤンド奏法とは、弾いた指を低音弦に当てて止める奏法のことです。

これを行うと、一つ下の低音弦をミュートすることができます。

これだと弾いていない方の指が弦に触れていることになります。

ただし指が弦から離れる瞬間や、2本の指が弦から離れている時に若干ノイズが出てしまいます。

なので左手のミュートで補います。

指弾きのミュート、右手親指で弦に触れる

また高音弦を弾く時は4弦に親指を乗せてミュートします。

これは結構しっかりと4弦をミュート出来ます。そのためハーモニクスも出ません。

この時、フィンガリングの左手が4弦ミュートから解放されます。

また1弦、2弦を弾く時には3弦に親指を乗せて3弦をミュートします。

この時に4弦にも触れてミュートしても良いでしょう。

色々なミュート方法を考えてみてくださいね。

また1弦を弾く時、薬指を2弦に触れてミュートする、という人もいます。

これは結構慣れが必要です。

あまり速いフレーズには向かないと思います。

でも試してみてくださいね。

ベースミュートの裏ワザ

ベースミュートの裏ワザとして、ブリッジやナットのところにスポンジをくっつける、というのがあります。

こうすると常にブリッジミュート状態になります。

ズルい!と思うかもしれませんね。

でも昔のジャズベースなどはブリッジカバーやピックアップカバーにミュート用のスポンジが仕込まれていたりします。

昔のジャズマンのベースがタイトなのはこのせいかもしれませんね。

またキャロル・ケイというベーシストはブリッジにスポンジをテープで貼り付けています。

なので、少しもズルくないのですね。

ベースのミュートまとめ

というわけでベースのミュートについて見てきました。

まとめると

  • 初心者と中級者の分かれ道はミュート技術
  • ベースのミュートは弾いていない弦を鳴らさないテクニック
  • ミュート方法は弦に軽く触れること
  • ミュートには左手のミュート、右手のミュートがある
  • 2箇所で弦に触れることが大事
  • ミュートの練習は地味だが重要

ということでした。

何度も読み返して練習してみてくださいね!

ミュートは初心者には軽視されやすいです。

自分も昔、ミュートの練習なんてしませんでした。

それよりも速く弾けたりといった派手なテクニックを磨いていました。

しかしプロとアマチュアを分けているのは意外とこういう分かりづらいテクニックだったりします。

逆にいうとこういうところをしっかりと練習すると、気が付かれないけど「なんか他の人と違うね!」と思われたりします。

なので派手なテクニックももちろん必要でしょうが、こういう地味な練習もやってみてくださいね。

ミュートに関しては以下の記事もお読みください。

ギターでミュートしているのにノイズ音が出る!原因と対策