ベース、というと地味な楽器に思えますよね。
ベースってなんのための楽器なの?と何度聞かれたことか…
そのイメージも近年は派手なベーシストが出てきて変わりつつあります。
でもまだまだ縁の下の力持ち的なイメージをお持ちの方も多いです。
なので今日はベースの役割と低音の重要性について書いてみたいと思います。
ベースの役割・低音を出してルート音を出す
ベースの役割として、まずはルート音を出す、ということが挙げられます。
ルート音というのは根音(こんおん)とも呼ばれる、コードの最も大事な音です。
これを低音で出しておくことでルートを認識させる役割があります。
なんでルート音を低音で出す必要があるの?
ではなぜルートを低音で出す必要があるのでしょうか。
それは低音域が「空いている」からです。
一番聞きやすい音域ではギターやボーカルなどの「上物(うわもの)」の楽器が活躍しています。
なので、これらと被る音域ではルート音を聞いてもらえないのですね。
そのため空いている低音域でルート音を出しています。
ベースの役割・グルーヴを出す
ベースの役割として、グルーヴを出す、というものがあります。
グルーヴとは、「ノリ」のことです。
ポピュラーミュージックにおいて、エレクトリックベースの登場は重要でした。
ピアノでも代替え可能だったベースの役割が一気に重要になりました。
そしてこれ以降、音楽の作りがガラッと変わりました。
それまでのウッドベースは、ルートを安定させたり、ソロを弾いたりする楽器でした。
エレクトリックベースが登場してからはそこにグルーヴの要素が加わりました。
ベースがエレキになって、R&Bやロックンロールが進化しました。
それはノリが簡単に出せるようになったからです。
リズム楽器としてのベースと低音の役割
リズム楽器といえばドラムを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
でもベースもリズム楽器の一つで、ドラムとともにリズム隊、とも呼ばれます。
メロディを出すとリズム感が伝わりやすい
ベースはドラムと違い、メロディを持っています。
メロディを持ったリズム楽器はリズムが伝わりやすいです。
ランニングベースなども、音階が変化するので、とってもリズムが伝わりやすいです。
ベースは音を伸び縮みさせることができるリズム楽器
また、ドラムは一発の音を伸ばせません。
でもベースは音を伸ばしたり、切ったりと自由自在です。
点で表現するリズムに音の伸び・縮みで奥行きを付けているのがベースです。
低音で空気感を出すベース
ベースは低音域を司る楽器です。
そして、低音は空気感を伝えられます。
なぜかというと、低音は高音に比べ、空気を大きく動かすからです。
高い声よりも低い声の方が声量が必要とすよね。
低音を出すためには空気をたくさん動かす必要があります。
そのため、低音は空気感を表現しやすいのです。
ギターの補完としてのベースの役割
シンプルなバンド編成では、ユニゾンやカウンターメロディなど、ベースの役割が多くなります。
コード感を出すベース
シンプルなバンド編成ですと、ベースでコード感を出す場合もあります。
ギターがソロを弾いている時にコード感が分からなくなる場合があります。
そんな時にルートだけでなく、コード感を出す場合もあります。
ルートをおさえつつコード感を出すのもベースの役割です。
ベースの役割と低音の重要性まとめ
というわけでベースと低音の重要性と役割についてみてきました。
まとめると
- ルート音を出す
- グルーヴ(ノリ)を出す
- リズムを出す
- 空気感を出す
- ギターの補完でカウンターメロディやユニゾンなど
- コード感を出す
などでした。
この他にもベーシストによってはベースの役割を越えた素晴らしいプレイもあります。
ベースソロを弾いたり、スラップでリズムの中心になったりですね。
こんな重要で、自由自在なベースにもっと自信を持ちましょう!!