ベースアンプのセッティング。設定のやり方。

こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
ベースアンプのセッティング、どうしよう?

ボーカルのじゃまは出来ないし、ギターとかぶるし…

バンド内でベースアンプのセッティングはどうすればいいかわらない!

こんな悩みありませんか?

今日はベースアンプのセッティングについて解説してみたいと思います!

そもそもベースアンプのセッティングは難しい

そもそもベースの音のセッティングって、結構難しいんですよね。
なぜ難しいのかというと、

ギターは自分の気持ちいい音を気持ちいい音量で出そうとするし、ドラムは生音なのでチューニングで音の変化には限界があります。
ボーカルは変えられない、というよりもボーカルを基準に音作りをするしかない
なので、ベースは全体の音を見渡して音作りを決めなくてはいけないのです。

大変なんです。ベースって。

ベースアンプ基本のセッティング・設定

ベースアンプはまずフラットな状態から始めましょう。

考え方として、まずフラットにしてから足りない音を足したり、どこかとかぶる音を削ったり、ということになります。

そして一つの音域だけ極端に上げないことです。

違和感が出てしまいます。

一つの音域を上げたら、近くの音域も少し上げて極端な差が出ないようにしましょう。

ロー(低音)の音作り〜迫力・音圧を出したければここを上げろ!

ローのツマミを少し上げると低音が強調されて音圧が出ます。

音圧は迫力、と言い換えられます。

試しに思いっきりLOWのツマミを右に回してみてください。

モーモーと、音が聞き取りにくくなりますよね。

なので上げすぎ注意です。

逆に下げすぎるとカスッカスの味気ない音になってしまいます。

この辺りを意識しながらちょうど良い位置を探ってくださいね。

低音は基本的にはバスドラムと被ります。

なのでバスドラムと同じくらいの音量を目指すといいでしょう。

ローを下げる?

ちなみにイエローモンキーのベーシスト、ヒーセさんは昔、アンプのセッティングは「まずアンプのローを下げる

と言っていました。

ベースなのに低音を下げる?と珍しいですよね。

なぜそんなことをするかというと、相対的に中高音をブーストする効果があるからです。

そうするとベースが前に出て目立ちます。

確かに初期のイエローモンキーの楽曲はベースラインがゴリゴリで、低音はそんなに出ていなくて、ベースのフレーズが聴きやすかったです。

それがドラム、ギター、ベースのシンプルなイエローモンキーの編成で
薄くなりがちなコード感(曲の雰囲気)を補っていました。

このようにバンド内でのベースの立ち位置や音楽性に合わせてローを調整してみてくださいね!

ミドル(中音)の音作り〜目立ちたければここを上げろ!

それではミドル(中音)のセッティングです。
ミドルを上げるとベースが目立ちます。

なのでベースを目立たせたければここを上げましょう。

やり方はローと同じです。

まずフラットの状態から少しずつミドルを上げていきます。

デメリットとしてはミドルを上げると色々な楽器の音域や倍音とかぶることです。

上げすぎるとバンド全体で中音が大きい印象になります。

なので上げすぎには注意しましょう。

ミドル・ローは「腰に響く」?

もし使っているアンプにミドルロー(中低音域)があればそこを中心に上げるのも面白いです。

この音域は腰のあたりにビンビン響きます。

攻めのベースの人はあげてみるのをおすすめします。

高音〜パッキパキの音に

バンドで合わせた時にベースの音が聞こえない…

そんな時は高音を上げることによって、ベースの音が聞こえやすくなります。

低音もフラットから徐々に上げ下げしましょう。

そしてバンドの中で抜けるようなら活用しましょう。

ピックアップの性質も考慮する

この音域はピックアップの性質によっても調整の仕方が変わってきます。

パワーのあるピックアップだと弦がフレットに当たる音が強めにでてバキバキした音になります。
そのような時は高音を下げ、少し音をこもったようにさせるのも有効です。

ハイを下げると??

また、ハイを下げることによってローとミドル中が前に出ます。

でもハイを下げすぎると音がこもったようになります。

音を聞きながらこもらないよう、でもバキバキにならないように調整します。

全体の調整

各音域の設定が出来たら、全体に調整します。

どこかの音域だけ強調すると、そこだけ音が大きくなってしまいます。

全体に同じ位の音量で鳴ることが必要です。

もし弦によって音量が変わる時は以下の記事をご参照ください。

ギター・ベースで弦の音量差をなくす調整方法。原因は?バランスよく鳴らすために試してもらいたいこと。

例ドンシャリセッティング

ドンシャリとはローとハイを出してミドルを下げることです。

バンドの編成が多い場合(楽器が4つ以上)はミドルを下げ、ローとハイを出して音を作ることが必要になってきます。

そうすることによって他の楽器が活躍出来ます。

そしてバンド全体の音がすっきりします。

また、スラップをやる人もこのセッティングが多いですね。

例ミドル大きめセッティング

ミドルを大きめにする人もいます。

ダンス系の音楽に多いですね。

昔のモータウンレコードのベースは中音が豊かでかっこいいですね。

例フラットセッティング

私自身はフラットセッティングにしています。

どの音も上げ下げしていません。

フラットセッティングは

  • どの弦を弾いてもバランスよく鳴る
  • お客さんや湿度によってバランスが変わるのを防げる
  • 弾き方で音域を調整出来る

というメリットがあります。

ベース本体で音量差が出ないように調整しています。

まあ音域とは多少違う話ではありますが…

ベースアンプのセッティング。設定のやり方まとめ

というわけでベースアンプのセッティングについてみてきました。

まとめると

  • まずはフラットに
  • 迫力を出したい時はローを上げる
  • 目立たせたい時はミドルを上げる
  • 音を抜けさせるにはハイを上げる
  • 他の楽器の邪魔しないドンシャリセッティング
  • ベースを強調するミドル中心セッティング
  • バランスの良いフラットセッティング

ということでした。

ベースアンプのセッティングは、バンドのサウンドを決定する上で非常に重要な要素です。

ベースアンプのセッティングを行う際には、まずフラットな状態から始め、足りない音を足したり、かぶる音を削ったりしながら、全体のバランスを見渡してセッティングしていくことが大切です。

バンドのサウンドをより良いものにするために、ベースアンプのセッティングに取り組んでみてはいかがでしょうか?