こんにちは!ピンバタ・オリ( @pinbutter )です。
ベースの音作り。ベースをはじめると色々わからないことがありますよね。
今回は私の音作りを初心者向けに書いてみたいと思います。
アンプ設定の基本
まずはアンプの音作りについてみていきます。
アンプにはロー、ミドル、ハイなどの各音域をブーストする機能がついています。
アンプによってはイコライザーという、もっと細かく設定出来るものもついています。
とりあえずこれらの値は真ん中(標準、ゼロ)にしましょう。
このフラット、ゼロにすることで、ベース本来の音が出ます。
基本的にはフラットで大丈夫です。
消極的にイコライジングが必要な場合
さて、上で音域は構う必要がない、ということをいいました。
ベースはもともと低い音が出る楽器です。
なので基本的には他の楽器と音域が被らないです。
しかしバンドで合わせるとなると、やはり音域をかまう場合が出てきます。
例えばバスドラムやギターの低音と被ってしまいます。
ベースの弦は倍音が豊かなので、他の楽器と被ることもあるのですね。
また、バンド全体で音を出すと、どうしてもうるさい音域が出てきます。
ベースの特性によっても得意な音域があったりしますので、そこを低くしたりします。
被っている音の見分け方
被っている音はどうやって見つけたらよいでしょうか。
これは「バンドの音を良く聴く」ことです。
バンドの音を良く聴いて、ローやミドル、ハイなどを調整してしっくりくる音を見つける、という地道な作業が必要です。これに近道はありません。
色々試して良いバランスをみつけましょう。
また、日頃の練習で色々いじりながら、自分の出したい音をしっかりとつかんでおきましょう。
その音作りがレコーディングなどに活きてきます。
ライブではベースのトーンで音作りすることが必要?!
スタジオでは良い音のバランスになったのに、ライブでそれを行うと変なバランスになることがよくあります。
お客さんに音が吸収されたり、アンプが替わったり、会場の大きさだったりと色々な要因があります。
そのため、リハーサルで最適な音を見つける、またはライブ中でも最適な音を見つけてさっと調整する技術が必要になります。
またライブではメインはラインといって直接PA に繋ぎ、PA さんが音作りすることもよくあります。
そうなるともうアンプ関係なくなっちゃいます。いくら完璧に音を作っても、ラインになったら意味ありません。
そういうためにベースについているトーンで音作りすることも身に付けましょう。
トーンとは?
トーンとは、簡易的なイコライザーのことです。
どちらかに回せば低い音域をブースト(大きく)して、逆に回せば高い音域をブーストしてくれます。
また、
- 真ん中にすればフラットな設定
- 真ん中よりも少し低音域側に回せばミドルロー(中低音域)がでる
- 真ん中よりも少し高音域側に回せばミドルハイ(中高音域)がでる
ということです。
アンプはフラットにして、音作りは手元のトーンでおこなう、という練習も試してみてくださいね!
良い楽器、良い調整で音作りが不要に?!
上でみてきたように、ライブになるとアンプによる音作りが意味なくなることがあります。
そんなときになのでおすすめは「良いバランスの楽器を使う」ということです。
ベースによっては変なクセがあるものもあります。
やたらとミドルが大きかったり、ローが出すぎたり、ハイが出たりです。
そういう楽器も楽しいのですが、音作りという点からすると、はじめからバランスよく鳴る楽器を買うのも一つの方法です。
また、特定の音だけ大きいなどはある程度調整で直せたりします。
そのあたりはこちらの記事を参照してみてくださいね!
簡単にいうと、
- 弦を細くしたり、太くしてみる
- ピックアップとの距離を調整する
- テンションを調整してみる
などです。
バキバキの音作りスラップの音作り
さてここまでいろいろ基本的なものを見てきました。ここからは応用編になります。
アンプでスラップなどをするときにアンプでバキバキの音にしたいなどがありますよね。
この場合はハイとローを上げ、ミドルをそのままか、少し下げるが基本です。
もしそれでもしっくりこなければフラットの状態からミドルを下げると結果的にハイとローが強調されます。
なのでバキバキになりやすいと思います。
またベース本体のトーンとの兼ね合いもあります。
ベースのトーンを高音に振っておいてアンプを更にハイを強調すると、カリカリの、よくわからない音になってしまいます。
その辺は注意しながら自分の気持ちいい音を見つけていきましょう。
もこもこの音作り
またバキバキとは反対にモコモコしたこもった音にしたいという場合もあると思います。
アンプ でも作れますがトーンで簡単に作れます。
真ん中から、少しずつ低い方に回してみます。
そうするとハイの成分が少なくなり、もこもことした音になります。
ポコポコの音作り
ポコポコとした音を出したいという場合もあると思います
ピック弾きや親指弾きの場合はブリッジミュートしながら弾けばポコポコした音になります。
ベースにミュート素材を仕込む
2フィンガーピッキングの場合はブリッジミュートが出来ません。
また、それが出来ないので
- ブリッジ付近にスポンジを取り付けたり
- ブリッジガードにミュートを仕込んだり
します。
こうすると アタック音が強調され るのですが金属的な高音はカットされるので、ポコポコとしたことになります。
抜ける音作り
ベーシストで一番声をきくのは「音が抜けない」という悩みです。
抜けないには色々な原因が考えられます。
- 音がぼやけている
- サステインが短い
- そもそもベースの音が小さい
などです。
ぼやける音解消
音がぼやけるのにはいくつか原因が考えられます。
- ピックアップが弦と離れてすぎている
- 弦の振動がボディに伝わらない
- 高音成分が出ていない
- ピックアップの性能が低い
などです。
ピックアップの高さ調整に関しては以下の記事をご参照ください。
それでも解消しない場合はピックアップやブリッジを良いものに交換する、ベースを変えるなどが必要かもしれません。
サステインを長くする
サステインが短いと音の存在感がなくなります。
歪んだギターの音が良く通って聴こえるのは、サステインによる部分もあります。
なのでサステインを長くする工夫をしましょう。
サステインを長くするには
- 弦のテンションを下げる
- ピックアップを遠ざける
などです。
弦のテンションを下げる方法は以下を参照してください。
そもそもベースの音が小さい
また、そもそもベースの音が小さくて抜けてこないということも考えられます。
これはぶっちゃけバンド内での力関係です。
プレイヤーとして、ミュージシャンとして、力を持っていれば大きな音を出せます(笑)
またバンドで話し合って他の音を下げてもらったり、自分の音を上げてみましょう。
私は昔、音を上げすぎてギターの人とケンカになりました(笑)
それでもダメならベースを変える
これまで試したことでダメなら抜けるベースを買いましょう。
あの、亀田誠治さんも、「良い音がするベースは他にもあるが、埋もれないのは本妻(と呼んでいるジャズベース)だけ」といっていました。
このように抜けるベースは巡り合わせです。
ベースの音作りまとめ
というわけで、ベースの音作りについてみてきました。
まとめると
- アンプの音はなるべくフラットに
- ベース自体のセッティングで音を作れる
- バキバキの音はハイを上げる
- モコモコの音はハイを下げる
- ポコポコの音はミュートする
- 抜けるには、ぼやけ解消、サステイン長く、音量上げる、抜けるベースに替えること
ということでした。
ご参考になさってください。